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えらい人が考えるニッポンの未来

--有識者会議が提言する21世紀の社会保障制度のありかた--

2000.03.16

 「社会保障構造のあり方について考える有識者会議」なんていう機関をご存知だろうか?僕は知らなかった。これは首相の諮問機関で活動している内容は…その名の通りである。なんて言っても、僕の友人も含め多くの読者様がわからないと思うので、この記事をガマンして読んで戴きたい。若干ではあるけど、日本の社会保障制度の将来が見えてくる!ハズです。

 有識者会議は社会保障制度の国民や企業に広がる将来不安を払拭する為、首相の指示で発足した。首相の諮問機関であるから、小渕首相のこの先の具合(参院選等)によっても、行き先が左右されるところだろうが、現段階でのシチュエーションを紹介しよう。

 とりあえず明かになったのは、有識者会議のスケジュールと論点整理案の要旨。

 スケジュールは16日には会合を開き検討課題を「論点整理」として公表するということ。そのあと、年金、医療、介護について総合的な負担と給付の具体像を検討する。そして、21世紀の社会保障制度のありかたを秋あたりに首相に提言する。

 「論点整理案の要旨」は過去2回の自由討議を踏まえて作られた。年金、医療、介護など分野ごとに縦割りの社会保障制度を横断的に話し合い、税制や地方自治、雇用なども含めて省庁の枠にとらわれず議論する。


 「社気保証構造のあり方について考える有識者会議」の「論点整理案の要旨」は次の通り。
  1. 少子高齢化と社会保障
    • 人口構成の変化への対応。外国人労働者導入の是非
    • 社会保証制度を人口変動の影響を受けないシステムとすべきか
    • 高齢者をどう捕らえるか(若い世代と経済的に各差がない、高齢者間の所得・資産の格差)
    • 若い世代の社会保障制度に対する信頼の獲得
    • 高齢者の世代内の助け合いを重視すべきでは
  2. 社会保障のあり方
    • 特に留意しなければならない点は何か(個人の自立、持続可能で効率的なシステム、世代内・世代間の公平、資産の活用)
    • 年金、医療、介護の相互関係
  3. 社会保障の範囲・水準など
    • セーフティーネットとしての社会保障の範囲・水準
    • 公私の役割分担
    • 給付の効率化
    • 給付と負担の関係
    • 負担のあり方やその限界
    • 社会保障費用を賄う財源


 よっしゃ、ポイントをまとめてみよう。
「論点整理案の要旨」のポイント
問題点 意見
現役世代が高齢者を支える世代間扶助より、高齢者の世代内の助け合いを重視すべきではないでしょうか? そうですね。高齢者の所得や資産の水準は個人による各差が大きいけど、平均すれば現役世代と比べ必ずしも少なくはないので、世代内の助け合いが重要でしょ。
社会保障の財源として、現行制度の社会保健負担が中心でイイのでしょうか? 消費税増税も含めた税負担による財源も考えてみましょうよ。
所得や資産が多い高齢者には年金給付下げや医療保健の負担増を求めてもよいのでは? 所得・資産が多い高齢者への年金給付を更に減らし自助努力を促してみてはどうでしょ?
また、医療保健で高齢者だけの独立保健制度を創設し、現役世代が負担している高齢者医療費を抑制しても良いのではないでしょうか?
少子・高齢化の影響を受けにくい制度を導入するべきなんじゃないの? 公的年金での世代間扶養方式を改め、自分が払った保険料を将来受け取る年金の原資にする積みたて方式に移行してみてはいかが?


 負担増となれど、給付減となれど、なににしたって、国民にはお金がかかることとなりそうなムードですね。個人的には「世代内の助け合い」というキーワードが気になります。既に民間レベルでは始まっていることですが、これからの高齢化社会問題では重要なキーワードでしょう。また、「外国人労働者導入」については賛成ですね。問題は多いけれど、インターナショナルなセンスが欠けている日本人には良いことではないでしょうか。



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