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発車オーライ?

−4月1日にスタートした介護保険制度の概況−

2000.04.03

 「2000年4月1日」それは…決算もなんとか終わり呑み会がある日。誰もがウソをついてイイ日。桜の木を見てお酒の匂いと踊る課長を思い出すあなた。ランドセルにニヤつく子供。冗談で生まれたと言われる僕の誕生日。イヤイヤ、「2000年4月1日」それは介護保険制度スタートの日です。

 ということで、介護保険制度がスタート!現在、持ちあがっている問題等々は以前から指摘されていたものばかりで、「そいつぁイカン!」っていう決定的な問題は出ていない。なんとか始まり出した制度のヘッドラインを紹介しよう。


シチュエーション

・小渕首相と丹羽厚相が高齢者在宅サービスセンターを視察。

・厚生省は介護保険緊急即応窓口を設置。

・65%の市町村は自治体に苦情窓口を設置。

・一次判定→二次判定の要介護度変更率は各市町村により「10%未満」から「35%以上」。

・短期入所を繋ぎ合わせ、施設で生活してきた人達の居場所が失われ、早急な対応が望まれている。

・訪問介護、訪問看護、デイサービス、ショートステイはサービス提供の供給率が高いが、訪問介護の24時間対応、デイケア、訪問入浴、訪問リハビリ、グループホームは供給率が低い。

・過疎地では広域連合として助け合い、作業効率を高めている。

・各市町村では、標準サービスの回数を増やしたり質を高めたりする「上乗せ」や、標準外のメニューを追加する「横出し」等の整備で、独自のサービス向上を図っている。

・東京23区では、特別養護老人ホームへの入所を「公平性を確保する為」区の入所調整会議が割り振りを行う。

・グループホームを県職員や市町村職員、専門家等が「評価員」として訪問調査を実施&視察、事業者の評価をおこない、質の向上を計る。

・ケアマネジャーとは1度も合わず、契約書に印鑑も押さないまま、とりあえずサービスを始められるようにファックスと電話のやり取りで間に合わせた人も。

・ホームヘルパーの遅刻や、勘違いでサービスが受けられなかった人が若干アリ。

・ケアプランの作成率は80%以上、簡易ケアプランでなんとか急場を凌いだところも。

・せっかくの制度だから使ってみようと決め、家事援助を受けたところ、サービスだけでなく話し相手ができて嬉しいとの声。

・市町村の70%〜90%が「運営の不安」を感じており、また、90%が「制度の見なおしが必要」としている。

・ホームヘルパーの間では、身分や労働条件に関する不安が募っている。これは利用者と事業者のわがままに付き合わされ、板ばさみになっている為。

・厚生省は、短期入所の利用限度枠問題に対し、柔軟な組み合わせによる運用を来春にも実施するとのこと。

・制度スタート時点の対象者が約260万人、初年度の費用総額が4兆3000億円というビッグビジネスがスタートしたとも言える。

・ぎんさんも介護認定申請中。


問題点のまとめ

・サービスの供給量と質。
・短期入所のシステム。
・ケアプラン作成。
・地域格差。
・制度上の欠陥。
・各市町村独自サービスの財源。
・国と市町村のコミニケーション不足。
・介護認定一次判定ソフトの問題。
・労働者の権利と保護の問題。


 ドイツでは公的介護保険制度が5年たっても施行錯誤している。高齢者施設では、時と共に入居者の高齢化が進み、重度の要介護者が増えるようになり、入居者同士の結びつきが弱くなるなどの「時間が経ってから発生する問題」もある。もちろん日本にもその可能性はあるし、将来予測問題点、現状改善点は山ほどある。

 この介護保険を良い制度にする為には僕等の努力が欠かせない。それはこの制度が「官民一体型であり、かつ、パーソナライズされた制度で、ユーザー側にも個々の細かい状況設定が必要である」からだ。ということは、この制度のポイントである「ローカルの状況設定と全体的な部分の折り合いをつける」という部分で、末端部分からのフィードバックが重要になる。だから僕らはちゃんとこの制度の成り行きに注目しなければならない。そして世界に誇れるTip Topな制度となることを望み、多少なりとも動けるところは動きたいトコロ。この新制度は問題だらけだけど、やはり社会的意義は大きく、価値のある制度ですからね。



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