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高齢者の民間賃貸住宅入居に関する調査
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−日本賃貸住宅管理業協会のまとめ− |
2000/05/23(Tue.)
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日本賃貸住宅管理業協会がまとめた調査で明確になったのは哀しい事実「1人暮しの高齢者の方が民間賃貸住宅に入居を希望しても入居は難しい」という事。僕も海外で家を見つける時に似たような経験がある。日本でも同じ課題があるように、当時「ガイジン」だった僕は外国人という理由で断られまくった。保証金を納めるとかイロイロ言ってもダメだし「巣」が持てないってぇのはナカナカさみし〜ものだった。ピヨピヨ。<キミは見た目が××××だからだよ@WebSiteDirector
日本賃貸住宅管理業協会は、1995年に賃貸住宅管理業協会と全国賃貸管理業協会が統合して誕生した不動産業界唯一の全国規模の業界団体。礼金、敷金・保証金を始めとする賃貸借契約、家主との管理委託契約、様々な実務書類の標準化や現状回復のルール策定、共同社員研修の実施、高齢者向けのサービス等に取り組んでいる。
調査内容
調査は4月中旬に同協会会員の全国の不動産業者610社を対象に実施したもの。回答率は28%だったので170社が回答したコトになる。
高齢者の入居希望を実現できたか?
- おおむね出来た、出来た場合が多い=60.7%
- 出来ない場合が多い=18.8%
- 半々くらい=16.2%
- 殆ど出来なかった=4.3%
これをおおまかに分けると…
入居できなかった理由(複数回答)
- 病気の際の対応が困難=62.4%
- 失火など安全管理面で問題がある=45.6%
- 保証人がいない=37.6%
高齢者の入居に「積極的に取り組みたい」とする業者は74.1%で、その理由として
- 少子・高齢化により高齢者も対象にせざるを得ない=45.5%
- 高齢者ビジネスのチャンスがある=40.0%
どうなる?
同協会は、今秋から高齢者入居支援事業に取り組むとのコト。建設省の「総合的な高齢者居住政策」の一環として展開する予定だ。例えば…
- 高齢者が入居できる物件の情報提供を実施。
- 信販会社などの家賃保証サービスを活用し、保証人のいない高齢者でも入居出来るようにする。
入居できなかったケースの91.5%は1人暮しの高齢者とのこと。1人でさみしーのにそんなこと言われたら尚更さみしぃじゃないですか。がっかりするんだろうなぁ。21世紀は同協会だけでなく保障システムを構築できる民間事業者の商品も充実していって欲しいですね。
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