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「身体拘束ゼロ作戦推進会議」の初会合を開催

−厚生省、医療・福祉関係者や学識経験者ら21人で構成−

2000/06/15(Thu.)

 「ゼロ作戦」なんとも勇ましい響きだ。厚生省が「身体拘束ゼロ作戦推進会議」の初会合を開催したのでその趣旨と模様をお伝えしよう。

 「身体拘束」または「抑制」という行為は、特別養護老人ホームなどの痴呆性高齢者を抱える施設などで問題となっている行為。

 痴呆症を持つ高齢者などが夜中に徘徊し怪我をしたりするのを防ぐ為…などの安全確保を理由に、ベッドや車いすに縛り付けたりして体の動きに制限をしようというもの。「身体」だけでなく「こころ」も縛るなどの理由から廃止に向けて各方面で取り組まれている。

 この厚生省の「身体拘束ゼロ作戦推進会議」には医療・福祉関係者や学識経験者ら21人で構成されている。

 同会合で抑制廃止の先進地の具体例として挙げられたのは…
  • 「日本看護協会」が身体拘束をなくした事例集
  • 「ボケ老人を抱える家族の会」の身体拘束に対する意識調査
  • 北海道内の病院や介護施設の団体が参加して、各施設からの相談に応じている「北海道抑制廃止相談ネットワーク」の試み
など。

 これらの事例等を受け、同会合では、年内に身体拘束をなくす手引書の作成をする事、年度内にずり落ちない車いすなどの研究開発に取り組んでいく事、などを決定した。今後、それぞれ分科会を設置し、計画目標などを取りまとめる。

 討議での意見は…
  • 拘束をなくす為には人員の充実や財政支援が必要
  • 痴ほう老人の問題行為は、制止するより原因を考えていくことが重要
  • 車いすからずり落ちるから拘束するというが、高すぎる座面を低くすることなどで改善できる
などがあった。

 また、来年度をメドに都道府県レベルでも同様の推進会議と相談窓口を設置する事とし、身体拘束の廃止を早急に勧めることを確認した。

 身体拘束は介護保険制度のスタートに伴い、介護保険制度保険が適用される施設では原則禁止とされたが、実際はいまだに広く行われているとみられており、抑制により高齢者の心身の機能を衰弱させ、死につながる危険性も指摘されている。今回の政府の本格的な取り組みにより「ゼロ作戦」成功の吉報が近づいてきたかもしれない。


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