入浴の際の血圧の急変動やのぼせるなどして意識を失う入浴死が、1989年から1999年の10年間で約2.8倍となった。
そのうち、65歳以上の高齢者の場合は10年間で約3.6倍となり、全体に占める割合も65.3%から83.5%と18.2%アップ。入浴死は高齢者の病気と言っても過言ではない状況となっている。
寒い脱衣場で服を脱いだあと、浴室で体を洗う間に血圧が上昇、浴槽に入ると血流が良くなり血圧が急降下する−−という血圧の急変動が主な原因とされている。
心筋梗塞などの心臓死や脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害などの脳心血管系の病気が起きやすくなり、アルコールが検出される例も25%にのぼる。
特に冬場に起こりやすく、対策としては下記のものが挙げられる。
- 冬場に脱衣場が寒い場合、脱衣時・出浴時に血圧の変動が激しくなり危険なので脱衣場や浴室の暖房をおこなう
- 食事の直後、お酒を飲んだあとの入浴は止める(大型公衆浴場など、飲食設備のある場所では特に注意)
- お湯の温度42度以上はさけ、40度以下のぬるめの湯で入浴時間も短くする
浴槽内での水死者数(人口動態統計)
| 年 |
全体(人数) |
65歳以上(人数) |
65歳以上が全体に占める割合(%) |
| 89 |
1196 |
781 |
65.3 |
| 90 |
1385 |
951 |
68.7 |
| 91 |
1608 |
1153 |
71.7 |
| 92 |
1644 |
1167 |
71.0 |
| 93 |
2053 |
1564 |
76.2 |
| 94 |
2168 |
1654 |
76.3 |
| 95 |
3078 |
2488 |
80.8 |
| 96 |
3077 |
2526 |
82.1 |
| 97 |
3008 |
2479 |
82.4 |
| 98 |
3078 |
2563 |
83.3 |
| 99 |
3345 |
2792 |
83.5 |
90%の事故は家庭の浴室で起きているが、脱衣場が暖房の効いている温泉センターなどでも飲酒後の入浴は控えるなどの注意が必要だ。
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