総務省が企業、団体とともに「コンテンツ流通プラットフォーム実証実験」の一環としてバリアフリーインターネット放送を開始した。
実験参加企業は、NHKエンタープライズ21やJBS日本福祉放送、エム研、ベルネット、NTT東日本、視覚障害者文化振興協会などとなっている。
東京都心部に1Gbpsの基幹網と10〜135Mbpsのアクセス網を構築し、通信・放送機構(TAO)の委託研究の受託企業と約50社の実験参加企業がコンテンツの共同制作、B2BやB2Cのコンテンツ配信、著作権管理システム等を実験できるようにした実証フィールドを構築した。
障害者だけでなく高齢者も楽しめるコンテンツの充実を図り、活用の場合の技術検証等を進める方針で、障害者のニーズを踏まえたブロードバンドの能力を活かした独自コンテンツを制作し、「朗読コンテンツ」「手話コンテンツ」「絵本コンテンツ」の3分野でスタートした。
現在のラインナップは、視覚障害者向けの朗読コンテンツに「雪女」「雨ニモマケズ」「注文の多い料理店」の3作。聴覚障害者向けの手話コンテンツに「雪女」「注文の多い料理店」の2作。絵本コンテンツに「こんにちはてではなそう だれがすき?」の計6作。
また、3月15日からの放送予定として追加されるのが、朗読コンテンツに「ごんぎつね」「鼻」「湖上」「告別」。手話コンテンツに「ごんぎつね」「タクシー」。絵本コンテンツに「こんにちはてではなそう おはようおやすみ」となっている。
現在はWindowsMediaPlayerによる配信で、ブロードバンド時代を視野に入れた配信速度構成となっている。
配信速度はADSL・ケーブルテレビ向けの200k/bpsと、現在大半を占めるISDN・モデム向けの56k/bpsの2種類を用意。近日中に速度500KのADSL向けも放送開始予定だ。
同URLのディレクトリ名である「challenged」は「チャレンジド=生まれながらにして挑戦すべき課題を与えられた人々」という意味で、米国などで使われている言葉だ。
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