日本IBMは、視覚障害者向けに日本語対応のスクリーン・リーダー(読み上げソフトウェア)「JAWS
for Windows V3.7」を製品化し、20日より発売開始する。
JAWSは「Job Access With Speech」の略称で、視覚障害者が事務や営業業務、製品開発、お客様相談窓口などのさまざまな業務を遂行する際のIT(情報技術)利用環境を向上させる支援ツール。
ヘンター・ジョイスが1995年に米国で発表して以来、これまで独仏伊など9カ国語に対応し、現在全世界で4万5千人以上が利用。PCの画面を読み上げるスクリーン・リーダーとして世界で最も普及している。
今回発表した日本語版は、日本IBM東京基礎研究所アクセシビリティー・センターが、視覚障害者向けソフトウェア開発のリーディング・カンパニーである米ヘンター・ジョイスと2000年5月より共同で開発をおこなってきたもの。
JAWSは、Windowsのメニュー画面に加え、ワープロや表計算ソフト、Webブラウザー等のアプリケーションの画面情報を音声で読上げることができる。
JAWSの読み上げ機能は積極的にパネルやウインドウのレイアウトを解析していくスクリーン・リーダーで、スクリプトと呼ばれる画面読み上げプログラム機能を備えているので、ユーザーがスクリプトを記述することにより、使用者の習熟度や業務内容に応じたアプリケーションの操作が可能。
新規アプリケーションにも柔軟に対応でき、新製品には、Microsoft
Word2000、Microsoft Excel2000、Microsoft
Outlook Express5.5、Microsoft Internet Explorer5.x用に対応したスクリプトを含む。
さらに、日本語版では、ヘンター・ジョイスが培ってきた画面読み上げやスクリプト技術に、日本IBM東京基礎研究所が培ってきた日本語処理や、同梱の音声合成ソフト「ProTALKER97」による日本語音声合成などの技術を取り入れたことにより、マウスを全く使用せずに、キーボードだけの操作で画面情報や入力内容を読み上げることができる。
同製品には、システム導入用に音声によるガイド機能を付けているほか、入門編のトレーニング・テープ、点字版のキーボード操作ガイドなども同梱した。
また、操作方法の問合わせにアクセシビリティー・センターのヘルプ・デスクである「a-デスク」を30日間無料で利用でき、日本IBMのアクセシビリティー・センターが運営するサイト「バリアフリーの扉」上でもさまざまな支援を提供するなど、サポートにも万全の体制を整える。
同社では今後、就労の場でJAWSによってグループウェアの利用ができるようにロータスノーツR5をはじめとする各種ソフトへの対応、また点字ピン・ディスプレイ出力への対応を視野に入れた開発をおこなっていく計画だ。
税別価格は、Windows98・WindowsMe版が100,000円、Windows2000版が150,000円としている。
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