特定非営利活動法人(NPO)の日本せきずい基金が、同団体発行の2つの小冊子を、希望者に無料配布する。
小冊子は、「在宅高位頚髄損傷者の介護に関する調査報告書」と「脊髄損傷患者の受け入れに関する全国主要病院報告書」の2つ。
「在宅高位頚髄損傷者の介護に関する調査報告書」は、頚髄損傷当事者とその介護者などで、北海道から九州までの在宅高位頚損者宅を訪問し、生活・介護の実態調査をおこなったもの。
障害者の生活の質の向上を目的として、50の事例を集計し、高位頚髄損傷者の「障害」を構造的に把握することができ、また介助所要時間の計量的分析をおこなうことができた。
さらに、事例分析をし、「障害」となるものの因果、関連パターンを見出した。これらは今後の障害者介護サービスモデルを構築するための基礎資料を成り得るもの。
事務局によると、「同報告書は、QOLの評価のひとつとして、またこれからのQOL向上のための礎となるもの」としている。
いっぽう、「脊髄損傷患者の受け入れに関する全国主要病院報告書」では、脊髄損傷患者は急性期以降、亜急性期・慢性期において適切な医療・リハビリのもとに社会復帰する道が極めて狭められている現状があることを受け、現実にどのような医療機関がどの程度受け入れが可能なのか、医療やリハビリにはどのような場があるのか、その実態を把握し、脊髄損傷医療の問題点・課題を明らかにした。
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