キユーピーは、2001年春に企業のスローガンとして掲げた「Food,
for ages 0-100」に沿って、キユーピーの介護食、やさしい献立シリーズの充実を図り、新たに9品を発売した。
キユーピーでは2年半前の1998年に介護食を初めて発売。現在、販売店は約4000店舖となっている。
追加商品には、咀嚼・嚥下の機能の低下した人にも肉、魚料理をおいしく食べられるなめらかな「ムース」を新たに提案。
要望の高かったシンプルな主食の「ごはん」、味のバラエティーを増やすため「おかず」には中華風、みそ味を追加した。2001年8月23日(木)から全国で発売する。
また、同社は業界の動きにも深く係わっており、今年3月より、日本缶詰協会を軸として、キユーピーほか、介護食メーカー5社で、業界自主規格を設定するため、ワーキンググループ活動を開始している。
今後、介護食の業界共通の商品区分を設定し、表示、安全性などの基準を設定していく計画。
これまで、介護保険などの身体の要介護度区分はあったが、咀嚼・嚥下の機能など、食事における統一区分はなかった。
現在、キユーピーでは、消費者が売り場で商品を選びやすくするため、今春より商品に「やわらか表示」をつけている。
介護食やさしい献立シリーズ追加9品
やさしい献立やわらかムース
咀嚼・嚥下機能の低下した人にも、肉・魚料理を美味しく食べられるようになめらかなムース状にした。内容量は75g×2。標準小売価格300円。やわらか表示は「舌でつぶせる」で、3品を追加した。
「やわらかムースハンバーグ」は、ジューシーな合い挽き肉をハンバーグにし、トマトケチャップ、ウスターソースで味付けした。「やわらかムース鶏肉の生姜焼き風」は、鶏肉をしようが風味に味付けした。「やわらかムースいわしの梅風味」は、いわしのつみれ風に仕立て、梅の風味をきかせた。
やさしい献立やわらかごはん
ぱさつかずまとまりのある、飲み込みやすいごはん。米はコシヒカリを使用した。内容量は150g。標準小売価格150円。やわらか表示は「歯ぐきでつぶせる」で、2品を追加した。
「やわらかごはん」は、炊き立てのごはんのように、ほんのり甘く仕上げた。「やわらかごはん梅かつお」は、馴染みのある梅とかつおの味付け。
やさしい献立おかずシリーズ
そのままでは食べにくい素材を適度な大きさに刻んで、やわらかく仕上げ、トロミをつけて食べやすくしている。今回は、中華風・みそ味など味付けを工夫し、味のバラティー化を図った。内容量は100g。標準小売価格200円。やわらか表示は「歯ぐきでつぶせる」で、4品を追加した。
「貝柱とかきたまの中華風煮込み」は、貝柱と野菜とたまごを使って、やわらかく仕上げた中華風の煮込み。「肉だんごの和風あんかけ」は、やわらかな豚肉だんごを口当たりの良い、甘酢あんにからめ、和風に仕上げた。
「豆腐と鮭のみそ煮込み」は、豆腐と鮭を、たっぷりの野菜とみそでまろやかに煮込んだ和風の煮物。「海老と貝柱のクリーム煮」は、海老と貝柱を5種類の野菜とクリームソースでマイルドに煮込んだ。
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