阪急交通社が業界内でも格安の福祉研修旅行を発売。北欧福祉視察研修旅行の2001年8月〜9月実施分に「スウェーデン・デンマーク福祉視察研修(高齢者福祉) 288,000円〜」と、「フィンランド保育・幼児教育研修 343,000円〜」の2つを販売開始した。
同社は、旅行業大手。2001年2月〜3月団体企画でも「オーストラリア高齢者地域福祉システム視察ツアー」を、おこなうなどの実績を持つ。
スウェーデン・デンマーク福祉視察研修
福祉国家として常にリーダー的な存在であるスウェーデンの、ストックホルム市庁舎での「スウェーデン社会福祉セミナー」。市の福祉担当官による先進的な福祉制度についてのレクチャーを受け、高齢者介護施設を視察する。
コペンハーゲンの北に位置するファールム市での「デンマーク社会福祉セミナー」では、67歳以上の高齢者全員を大西洋のリゾート地カナリア諸島に招待するなど、ユニークな福祉政策を実施している市の担当官が、その取り組みについてレクチャー。その後、複合型ナーシングホームを視察。
民間ホームヘルプサービス会社訪問とサービスを受ける家庭を訪問。派遣するホームヘルパーの質を保ち、利用者の満足度を常にチェックする企業努力や、サービスを受ける側に立ったきめの細かさと、ヘルパーの意識の高さを視察する。

フィンランド保育・幼児教育研修
福祉国家フィンランドの社会サービスについて、フィンランド在住27年の山田眞知子氏による、社会保障の特徴や、ゆりかごから墓場までの社会保険サービスに加え先進的な保育サービスの基礎セミナーを受講。
「統合保育所」という、障害のある児童は公立保育所に統合され、5人の障害のある児童と7人の健常児に対し、保育者が3〜4人つくのが一般的であるというシステムを視察。
「プレーグランド」という、自分で子育てをする親や、自治体と契約して保育所の指導を受け、自分の子供を含め4人の子供を保育する家族保育者(日本の保育ママさんに近い制度)をサポートする役割を持つプレーグランドを視察。
里親によるケア、早期教育、障害や疾病のある児童のかかえる問題、児童に対する性的虐待や暴力の問題などに取り組んでいる「児童保護連盟(NPO)」を視察。
「DV(ドメスティック・バイオレンス)被害救済ホーム(NPO)」という、「児童保護連盟」に属する、救急安全ホーム協会連盟で、何らかの事情で家庭で出産できない母親の救済ホーム9カ所と、DV被害の家族の救済のために13の避難ホームを運営している団体を視察。
就学前教育の実際と、母子保険センター視察では、6歳になる児童が就学前教育を受けるというものと、妊娠した母親が通ってケアを受ける母子保険センターを訪問する。

ともに8日間の予定で、上記以外の日程やオプショナルツアーなど様々なスタイルに対応する。
欧米の福祉先進国を視察は、自治体や特定の団体での視察が盛んに行われてきており、現在の日本の建物やその中の設備などは、今や福祉先進国といわれる国々を凌いでおり、福祉先進国のシステムをそのまま日本に当てはめることは現実的に不可能という実状。
いっぽうで、福祉に携わる人達の考え方や実践の仕方をはじめ、その水準をさらに高めようとするさまざまな試みなどは、到底日本が追いつけるレベルのものではないことも確か−−とのこと。
高齢者や障害者が介護を受けることが権利として広く認知されている北欧諸国には、日本にとってまだまだ学ぶべきものがあるという。
関連リンク
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