日本IBMは、34万5千語の語数を収録する「小学館ランダムハウス英和大辞典」の点字訳ソフトを発表。利用希望の視覚障害者に無償で貸し出す。
同辞典は全国約120名の点訳ボランティアと同社が協力して作り上げたもので、7月23日より希望する視覚障害者に、非営利団体の点訳辞書推進委員会より無償貸与される。
辞典は、点訳辞書推進委員会の呼びかけにより、小学館の協力を得て、点訳ボランティアが3年がかりで点訳した辞典を、同社がパソコンで利用できるようにしたもの。
視覚障害者が英単語をキーボードから入力すると、パソコンに接続した点字表示装置(ピンディスプレイ)に和訳が点字の形をしたピンとして浮き出る。指でそれらのピンを触れることにより、点字を読むことができるというもの。
点訳「小学館ランダムハウス英和大辞典」の最大の特長は、パソコンで使える点訳英訳辞典では最新・最大というところ。
これまでの点訳「プログレッシブ英和中辞典第2版」(小学館)に比べ、約3倍となる34万5千語を収録。
また、点字プリンターで印刷し製本すると約800巻8万ページにもなるため、家庭での所有が困難で、1語を探すだけでも手間がかかるという問題点があったが、パソコンで容易に使えるようにすることで収納と手間の難題が解決される。
利用することにより、視覚障害者が英語を専門的に学習したり、仕事に利用する上での大きな障壁が1つ取り除かれたことになるという。
同社は1988年に視覚障害者につきまとう「情報の不自由」をITを利用して解決できる方法を探る「てんやく広場」を発足して以来、その活動の一環として、国内企業で唯一、パソコンで利用できる点訳辞典の提供を支援してきた。
これまで、「プログレッシブ英和中辞典第2版」(小学館)、「大辞林初版」(三省堂)、「プログレッシブ和英中辞典第2版」(小学館)、「光村国語学習辞典第3版」(光村教育図書)の4つの点訳辞典を発表している。
利用希望者問い合わせ窓口
- 点訳辞書推進委員会
- 〒651-0062 神戸市中央区坂口通り2-1-18兵庫県福祉センター4階 点訳ボランティアグループ連絡会気付
- TEL:078-261-8455(月と金10:00〜16:00)
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