厚生労働省は、2000年度の医療保険医療費の動向をまとめた。
介護保険制度導入によって老人医療の一部が介護に移行したため、2000年度に各医療保険制度から支払った医療費の総額は、前年度比2.1%減の27.9兆円となり、初めて前年度を下回った。
原則70歳以上の高齢者を対象とする老人保健制度でも、0.8兆円減となる7.0%減の11兆円となった。
介護保険の移行分は1.7兆円で、2000年度当初予算ベースでは介護保険導入で27.17兆円と見積もられていたものが、実際は1兆円程度予測を大きく下回る結果となった。
制度別では、被用者保険は0.2%増の9.5兆円に対し国保は2.7%増の7.5兆円。失業などにより被用者保険の加入者が国保に流れたことを裏付けている。
同省では介護保険への移行分がなければ、3.9%増の29.6兆円程度になったと予測しており、医療費の増加に歯止めはかかっていないとしている。
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