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アルツハイマー型痴呆症や糖尿病の予防・治療効果に期待

−宝酒造が明日葉・ホップなどの成分に−

2001/07/24(Tue.)

大人の青汁
 宝酒造のバイオ事業部門は、明日葉(あしたば)、ホップ、食用菊の花、ガジュツ(紫ウコン)などの食用植物の成分が、アルツハイマー型痴呆症や糖尿病が原因の末梢神経障害などの予防と治療に効果が期待される、神経成長因子の生体内での産生を顕著に増強することを発見した。

 神経成長因子(NerveGrowthFactor:NGF)とは、神経細胞の誕生を促す作用、神経細胞の生存を維持する作用、脳の損傷時に修復する作用、脳神経の機能を回復し脳の老化を防止する作用など神経細胞の生と死に密接に関わるタンパク質。アルツハイマー型痴呆症や糖尿病合併症の神経障害などの予防・治療に有効であると考えられている。

 しかし、NGFは分子量が大きく血液脳関門を通過できないため、脳への移行は困難。そのため世界中で、血液脳関門を通過できるNGF産生を増強する物質の探索がおこなわれている。

 これまでにも、さまざまな低分子活性物質が発見されたが、細胞毒性の強いものも多く、また有効濃度の幅が非常に狭いため、実用化には至っていない。

 実験では、マウス繊維芽細胞に食用植物からの抽出液を添加して培養し、細胞が培地中に産生したNGF濃度を測定することによって、NGF産生増強活性の強い食用植物の探索をおこなった。

 この評価系において、明日葉、ホップ、食用菊の花、ガジュツなどに強いNGF産生増強活性があることを発見。特に明日葉は活性が強く、15〜20倍のNGF産生を増強し、ホップ、食用菊、ガジュツなども5〜10倍のNGF産生を増強した。

 NGF産生増強活性があった植物の抽出液より活性物質の単離をおこない、それらの化学構造を決定。その結果、明日葉からは2種類の新規化合物を含む4種類のクマリン化合物と1種類の新規クロマン化合物を発見した。

 また、ホップからはカルコンの1種であるキサントフモールを、食用菊の花からは2種類のセスキテルペノイドをNGF産生増強物質として発見した。

 いっぽう、ホップを含有するビールでは、製造中にキサントフモールのほとんどがイソキサントフモールに変換されており、イソキサントフモールのNGF産生増強活性は非常に微弱なものだった。

 今回、食用植物から発見したNGF産生増強物質は、その有効濃度幅も非常に広く、これまでのNGF産生増強物質より優れている。

 さらに、ラットを用いてホップから精製したキサントフモールと明日葉の乾燥粉末の経口投与動物実験による評価をおこなった。1日1回3mg/kgのキサントフモールを4日間経口で投与したラットでは、投与していないラットと比較して顎下腺でのNGF含量は80倍以上増加していた。また脳では20%程度増加していた。

 腹腔投与の実験もおこない、その結果、1日1回3mg/kgのキサントフモールを3日間腹腔内投与したラットでは、投与していないラットと比較して腓腹筋(ひふくきん)で約20%増加していた。

 いっぽう、明日葉は乾燥粉末を餌に1%(750mg/kg/day換算の投与量)混入した状態で4日間、経口投与し、その結果、投与していないラットと比較して、腓腹筋のNGF産生量が約20%増強された。

 以上の結果より、明日葉をはじめとしたNGF産生増強活性を有する植物を食用に供することにより、生体内のNGFの産生が増強され、痴呆、末梢紳経障害を予防できる可能性が示唆された。特に、経口投与による脳でのNGF産生増強は、非常に重要な結果であると考えられる。

 同社では、医食同源の考えから健康維持機能を持った食品(医食品)を開発することを目的として、機能性海藻多糖類などを中心とした医食品の研究を12年間続けており、さまざまな研究成果をあげている。

 今回の研究成果をもとに、痴呆や末梢神経の障害を予防あるいは治療する効果が期待される医食品の開発、販売をおこなう予定で、将来は、医薬品の開発にもつなげていきたいという考えだ。

 また、今回の成果は和漢医薬学会(2001年8月18日、富山)、日本生薬学会(2001年9月7日、金沢)、日本生化学会(2001年10月25日、京都)で発表される予定。


寳酒造(宝酒造)株式会社概要
  • ホームページ:TaKaRa
  • 所在地:京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町204条烏丸FTスクエア
  • 電話:075-241-5110

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