富士ゼロックスは、パソコンのマウスに小型の2次元モーターとセンサーを組み込み、パソコンからの情報を受け取って、画面に表示された立体の凹凸感や、うねり、振動などの動作、あるいは重量感を擬似的に表現することができる、新しい触覚呈示技術を開発した。
今回、この技術を採用した試作の触覚マウス30個を提供し、これに対応するコンテンツ作品を募集する。
触覚マウスは、通常のマウスに、プリンターの駆動に使われているメカトロニクス技術や計測制御技術を応用し、小型の2次元モーターとセンサーを組み合せた技術である「2次元のリニア・アクチュエーター」を埋めこんだもの。
通常のマウスとしても使用しながら、パソコン画面の図形や画像を触覚として伝えるためのソフトウエアによって触覚が組み込まれたコンテンツに、触覚マウスが触れると、画面上の視覚では表現し難い複雑な曲面、立体の凹凸感を、微妙な振動やうねり動作でその実体を擬似的に感じ取ることができる。また、地面を弾むボールのような動きに、その重量感を表現することも可能。
今回試作したものは、通常のマウスに、直径3センチほどの円盤型の指乗せ台がついており、この円盤部が、パソコンの画面上に描かれた図形の凹凸や動画像の動きなどに対応して縦横斜め自由自在に動き、指にその感触を伝える仕組みになっている。
触覚呈示技術の効用の例としては、一般のユーザーはもちろん、目の不自由な人やお年寄り・子供などへの視覚・聴覚を補完するインタラクションとして触覚呈示技術を利用することにより、クリックボタンの押し込み感や目的に応じた触覚によるガイドを提供することができる。
そのほか、遠隔教育における表現力の向上や、ゲームや玩具の表現力の向上などがある。
触覚呈示技術の特長は、「疑似的とは言え、触って、納得し、判断する。」「言語に依存しない共通性を持ち、触るのに学習はいらない。」「カーソルを見つめる視覚依存から解放し、目のストレスを緩和する。」「音や匂いと異なり、外部に情報を漏らさないパーソナル性を有する。」「視覚や聴覚情報と同様に、電気機械的に再現することが比較的容易である。」「生体的に、視覚よりも触覚の方が刺激に対する反応時間は速い。」など多くのメリットがある。
今回募集するコンテンツ作品の募集では、触覚マウスを活用するアイデア概要を書類にして、eメールで受け付けたあと、優秀と認められたアイデア30点につき、触覚マウスの実機と、これに対応するコンテンツ制作のためのソフトウエア開発キットを提供する。その上で、実際に稼動するコンテンツを制作してもらい、優秀作品を決定する。
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