TOTOは、業界で初めて人工肛門・人工膀胱の保持者であるオストメイトの人が、外出先で便や尿を溜めておくためのパウチ(袋)を洗浄する時や、病院などでしびんを洗浄する際に便利な、パブリック向けフラッシュバルブ式大便器設置専用の「パウチ・しびん洗浄水栓」を新発売する。
また、業界で初めて「交通バリアフリー法移動円滑化整備ガイドライン」に対応した商品となった。
交通バリアフリー法が2000年11月に施行され、その移動円滑化基準や基本方針の1つに「身体障害者用のトイレの設置」が挙げられ、また、「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」策定過程でも「障害者だけでなく高齢者・妊婦・乳幼児連れなど全ての人々にとって使いやすいものが望ましい」というユニバーサルデザインの考えをもとに、内部障害者であるオストメイトの人への配慮が付加されるなど、身体障害者トイレが見直されつつある。
現在、日本には直腸や膀胱に機能障害を負い、手術により人工的に腹部に排泄口を設けたオストメイトの人は約20〜30万人いると言われており、オストメイトの人は、腹部に設けたストーマーと呼ばれる排泄口に便や尿を溜めておくためのパウチ(袋)を装着している。
使いやすいとされている汚物流しはスペースを必要とするため、設置されている施設が少ないのが現状で、パウチの処理は外出の妨げにもなっており「パウチ・しびん洗浄水栓」は、日本オストミー協会の協力を受け完成した業界初の商品。
同協会からは専用ノズルを大便器内に設けたのでパウチやしびんが洗いやすい仕様になっていること、汚物流しを設置するスペースがなくても、既存の便器に後付けで設置できるなど商品のコンセプトに高い評価を得たことから、推薦も受けた。
後付けで設置できる対象となる、フラッシュバブル式大便器とは、水を溜めずに給水管の水圧で便器を洗浄する、パブリックトイレで主に採用される洗浄方式。
「パウチ・しびん洗浄水栓」は、パウチなどが洗いやすいように専用の吐水ノズルを大便器に直接セットする水栓装置。
使いやすいとされる汚物流しを設置するスペースがない身体障害者トイレでも、スペースを広げることなく後付けで設置することができる。
駅や空港はもちろん、病院や福祉施設、高速道路のパーキングなどの身体障害者トイレに設置されることで、オストメイトの人にとって外出の妨げとなっていた排泄処理が容易になる。
「パウチ・しびん洗浄水栓」は価格67,000円。使用方法は、便ふた・便座をあげ、洗浄ボタンを1回押すと、ノズルから約20秒吐水される。パウチを洗浄。水量が足りない場合は再度、ボタンを押す。−−となっている。
商品の特長は、大便器内の専用ノズルで洗浄可能にしたことと、既存の便器に後付け可能であること。
パウチやしびんが洗いやすい45度の固定式ノズルを採用し、毎分3.5リットルの強い水勢で約20秒間吐水する。ノズルは大便器内部に設置するので、まわりの器具や床を汚す心配もない。
現在、設置されているTOTOのフラッシュバルブ式大便器に、後から簡単な工事で取付けられる。一部、設置できない大便器もあり、取付け可能な便座は普通便座のみ。中水は使用できない。
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