シルバーチャンネルは、5月より、高齢者痴呆介護研究・研修大府センターの協力を得て、全国36の介護老人保健施設、介護老人福祉施設、グループホーム、社会福祉協議会などと共に「痴呆性高齢者に対するテレビを用いた音楽療法・回想法の効果検証研究」を始めた。
シルバーチャンネルは、現在スカイパーフェクTV119チャンネルで、高齢者に向けた番組を中心に「シルバーアワー」を放送中。今回の研究は放送中の番組を各施設で使用する。
現在、痴呆症に対する音楽療法や回想法の効果については、お年寄りが「明るくなった、物事に対する意欲がでてきた」などの症例報告が各方面であるものの、介護者、医師、療法士の協力体制の下での研究報告が十分におこなわれているとはいえないという。
今回の研究では全国一斉に、短期間の研修をうけた介護職の人々が専門家(医師、作業療法士、音楽療法士映像制作者ほか)の監修によって制作されたシルバーチャンネルのアクティビティ番組(テレビ療育音楽、テレビ回想法)を各現場でおこない効果を測定する。
協力する高齢者の数は272人、介護者は87人。5月から7月をコントロール期間として、平常通りの暮らしをしてもらい、8月から10月をアクティビティ実施期間として、テレビを使った音楽療法または回想法を週2回おこなう。研究期間前後計3回にわたって高齢者の生活活動度や物忘れ度、介護者の負担感などを調査する。
研究の成果は10月の全米音楽療法士学会、12月に行われる痴呆ケア学会などで発表の予定。
同研究は、テレビを使うことで、介護者の人がより日常的に音楽療法や回想法をおこなうことが可能になり、それにより痴呆症の周辺症状や中核症状の改善や進行防止への効果を期待するもの。
また、テレビを介在させることにより、若い介護者が高齢者とのコミュニケーションをよりよく図れるようになり、介護者の精神的負担の軽減も期待するもの。今後、痴呆性高齢者への汎用性のある新しい介護技法としての確立を目指す。
同社では、事業の1つに痴呆症に対する映像を使った非薬物療法の研究を組み込み、設立当初からの「お年寄りが本当に楽しめる番組の研究、制作、放送」に加え、「テレビでおこなう介護支援」を提案していく方針。
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