国内ランドセルトップメーカーの「協和」は、身体に障害のある子供にも使いやすいランドセル「身体障害児用オーダーメイドオリビエランドセル」の2002年度の受注を開始した。
これまで同社では、Olivier(オリビエ)というランドセルのオリジナルブランドを持ち、1万人を超える母親からの意見を受け、超軽量タイプ、ソフトで子供にも楽に長さ調整可能な肩ひも、就学前でも扱い易いラクラクナスカン(フック)、防犯タイプなど、機能的なランドセルを数多く発表してきた。
障害を持ち、市販のランドセルでは使用しづらいという問合せを受け、毎年数件の身体障害児用にランドセルを製作してきた。「ムリだと思って諦めていましたが、作ってもらえるなんて夢のようです。」と、喜びの声がよせられているという。
また、昨年夏より全国肢体不自由児・者父母の会連合会と協力しニーズの集約を進めるとともに、これまで蓄積されたノウハウと職人の技術を活かし、車いす利用児童タイプや超軽量タイプなどを開発してきた。
昨年11月には、自社ブランドの「オリビエ」名で、障害児用のランドセルを開発発表。2001年度の受注をおこなった。
身体障害児用ランドセルは、クラリーノを素材に軽量化を図り、子供でも楽に長さが調整可能な肩ひも、扱いが簡単なフックなど症状によってオーダーメードできるのが特徴。
縦型、横型、リュックタイプなど6種類、ブラック、レッドのほか、ネイビー、ローズなど計10色の中から好きなものを選べる。価格は市販のものとほとんど変わらない2万円台からで、注文を受け付けてから完成まで約2カ月かかる。
昨年12月から今年6月までの顧客の声をまとめると、問合せが集中した時期は2000年12月〜2001年2月で全体の64%。注文が集中した時期は2001年1月〜2001年3月で全体の95%。
ランドセル使用者が通学する学校は小学校56%、養護学校各種学校44%。ランドセルに希望される機能で多いものは、軽さ、開閉のしやすさ、背負いズレ防止ベルト(肩ひもの旨の位置でズレを防止するために装着)などだった。
特殊な例のランドセルでは、左肩に神経性の腫瘍があり、触れるだけで痛むため、肩ヒモを片方のみで背負えるように製作したもの。左右の肩から背中にかけての肉付きに差があるため、サンプルのランドセルにラップを貼りつけ、どこを何cm厚くしたり、薄くしたらよいか、印をつけて製作したもの。脊椎の障害により手足が短く体格が小柄なので、できる限り軽量にし、肩ひもの長さも体格にあわせて製作したもの。−−などがあった。
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