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ウーロン茶の老化予防効果を実証

−サントリーなどプロジェクトチーム−

2001/09/11(Tue.)

 サントリーは、米国農務省・ベルツビル人間栄養学研究所、台湾・静宜(せいぎ)大学栄養学系および徳島大学・医学部栄養学科などとプロジェクトをつくり、「ウーロン茶の効用」について体系的に国際共同研究をおこなってきた結果、老化促進マウスを用いた研究で、ウーロン茶が老化および老化に伴う学習記憶能力の低下を予防することを、世界で初めて見いだした。

 同研究は、「ウーロン茶を長期的に摂取させることにより、老化現象を予防する」ということが初めて実証されたと言う意味で、画期的という。

 老化促進マウス(SAM)は、、遺伝的に短命という特徴を持つ系統。普通、マウスは平均寿命が24ヶ月程度だが、SAMは12ヶ月と約半分の平均寿命しかない。生まれてから成体になるまでの期間は4ヶ月程度と、普通のマウスと変わりないので、SAMの寿命が短いのは、皮膚のつやの消失、皮膚のあれの増加、体毛の消失、免疫機能の低下、聴覚機能の低下、脳の萎縮などの老化現象が早く進むためと考えられている。また、SAMでは加齢に平行して、学習機能や記憶力が低下することが分かっており、SAMは老化に関する研究や、加齢に伴う学習能力および記憶力の低下に関する研究に有用な実験モデルであると考えられている。

 この研究成果は、オーストリア・ウィーンにて開催された、第17回国際栄養学会議で発表したもの。

 「老化」の主な原因の1つとして、「酸化的ストレス」が生体に加え続けられることが挙げられる。ウーロン茶は、強力な抗酸化力を有する成分を含有するため、老化を予防する効果が期待され、今回、老化予防効果を実証するために同研究が実施された。

 実験は4つの方法でおこなわれ、6ヶ月齢のSAMを雌雄各15匹ずつ、各々、水摂取群、緑茶摂取群およびウーロン茶摂取群の3群に設定し、各群とも、16週間にわたって水、緑茶(茶葉1gあたり1,000mlの70℃のお湯で20分間滲出)、ウーロン茶(茶葉1gあたり1,000mlの100℃のお湯で20分間滲出)を、それぞれ自由な量、頻度、時間に飲ませた。

 実験方法1では、全実験期間を通じ、体重、餌および水分(水・緑茶・ウーロン茶)の摂取量を測定したところ、実験結果は、全実験期間を通じ、雌雄とも各群間で、体重および餌・水分摂取量に有意な変動は認められなかった。

 実験方法2では、実験開始時および実験終了時に、体毛の消失、目の周囲の皮膚状態および行動に関する状態などを点数化し、総老化指数を算出したところ、実験結果は、実験開始時と終了時の総老化指数を比較すると、雄は、水摂取群では大きく増加したが、ウーロン茶摂取群および緑茶摂取群では、あまり増加せず、有意な増加抑制が認められた。

 特に、ウーロン茶摂取群は緑茶摂取群よりも、有意な増加抑制が見られた。このことから、ウーロン茶を継続的に摂取することにより、「6ヶ月齢から16週間の期間で進行する老化がほぼ抑制された」ということがわかる。

 いっぽう、雌は、各群ともに殆ど変化がなかった。これは、「雌は雄とくらべて老化の進行が遅いため、6ヶ月齢から16週間の期間では老化がほとんど進んでいなかった」と考えられるため、茶飲料摂取による作用が殆どなかったと言える。このことから、実験方法3・4の結果では雄についてのみ、具体的な結果を説明。

 実験方法3では、実験終了時に血液の抗酸化力を測定したところ、実験結果は、血液の抗酸化力は水摂取群と比べて、ウーロン茶摂取群および緑茶摂取群の両方とも、有意な増加を示した。このことから、「お茶を継続的に摂取することにより、からだの中の抗酸化力が高まった」ということがわかる。

 実験方法4では、学習試験として、能動的回避試験および受動的回避試験を実施した。能動的回避実験では、試験開始時および実験終了時にそれぞれ4日間にわたり、動物にブザーが鳴ると電気刺激を受けること学習させ、ブザーを鳴らしたときの反応を調べた。受動的回避試験では、開始時と終了時に、それぞれ7日間にわたり、動物を明るい部屋に入れてから暗い部屋に移動するまでの時間を測定した。

 実験結果は、能動的回避試験および受動的回避試験では、水摂取群と比べてウーロン茶摂取群および緑茶摂取群は、有意に学習能力の向上が認められた。特に、ウーロン茶摂取群の学習能力は緑茶摂群とくらべても有意に高い結果が得られた。このことから、「加齢による学習能力の低下が、ウーロン茶を摂取することにより予防された」ということがわかる。

 これらの結果より、ウーロン茶を継続的に飲用することにより、老化および老化に伴う学習・記憶能力の低下を予防することが明らかになった。


サントリー株式会社概要
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