ふくしチャンネル 大人の青汁
ふくしチャンネルは、福祉や介護に関する情報発信・相互交流を目的とした総合サイトです。 http://www.fukushi.com/
HOMEHP検索ニュース検索看護と介護の求人案内サイトマップ

男性に人気のL-シトルリン600mg配合「大人の青汁」

最新一週間
ニュース検索
 
▲ 過去1ヶ月の最新
ニュースを検索できます



介護者の介助時間を短縮、患者の管理・介助に伴う負担を軽減

−ヤンセン協和、アルツハイマー型痴呆治療薬「レミニール」−

2001/09/17(Mon.)

大人の青汁
 ヤンセン協和が第3相臨床試験を実施中の、軽度〜中等度のアルツハイマー型痴呆を適応とする最新の治療薬レミニール(一般名ガランタミン)が、結果的に患者の管理や介助に伴う家族内介護者の負荷を軽減し、介助等に要する時間を短縮することで家族の負担軽減をも可能とする旨の研究報告がフランス、ニースで開催された国際老年精神医学会議(IPA)において、発表された。

 アルツハイマー型痴呆は、思考、記憶、推理などの認知機能低下が進行、やがて機能障害から最終的に死に至る疾患。現在、世界中のアルツハイマー患者数は1700万から2500万人と推定されている。

 レミニールは、米医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン傘下であるベルギーのヤンセン・リサーチ・ファウンデーションと、英国のシャイアー社が共同開発したアルツハイマー型痴呆治療薬で、2000年3月にスウェーデンで初めて承認された。

 同剤は記憶・学習において重要な役割を担う脳内物質であるアセチルコリンの分解酵素(アセチルコリンエステラーゼ)を阻害し、アセチルコリンの産出を促すニコチン受容体を調節する作用をも有すると考えられている。

 IPAでは、レミニールの治療効果に関して、英ブリストル大のゴードン・ウィルコック教授と、米ニューヨークロチェスター大学のピエール・タリオット博士の研究発表があった。

 ウィルコック教授による研究結果の解析は、介護者が患者の管理に要した時間、あるいは日常生活動作の介助に要した時間について焦点をあてたもの。

 教授により、今回解析されたのは、欧州ならびにカナダで行われた大規模試験の症例のうち、レミニール24mg/日(220例)または、形は同じであるが、有効成分の入っていない偽薬のプラセボ(215例)のいずれかを無作為割付にて6ヵ月間投与された軽度〜中等度のアルツハイマー型痴呆患者の435例。

 同試験の主要有効性評価項目は、患者の学習能力、思考能力、論理的思考能力の評価尺度(ADAS)と、介護者からの情報を取り入れた患者の機能に対する主治医の全般的印象(CIBICplus)。さらに、副次評価項目の1つとして、患者家族内の主な介護者が管理・介助に割く時間について記入方式を用いて評価している。

 その結果、プラセボ投与例では6ヵ月間で管理に要した時間が1日あたり2時間延長した。また、患者の日常生活動作の介助に介護者が要した時間については、試験期間全体を通じて一貫して延長し、投与期間終了時点では1日平均23分の延長が認められた。いっぽう、レミニール投与例では管理時間が有意に延長することはなかった。加えて、患者の日常生活動作の介助時間に関しては、1日平均38分短縮された。

 ウィルコック教授は「介助時間の短縮は介護者にとって便利で負担の軽減となるだけでなく、アルツハイマー型痴呆患者の自立性が向上したことをも反映するもので、介護者、患者双方にとって有益」としている。また「患者の自立的機能が長期間保持されるほど、患者の尊厳が向上し、社会との関わりあいが増える」点についても重ねて指摘している。

 いっぽう、タリオット博士は、介護者の負担に焦点をあてた試験の結果を解析。解析データは米国における軽度〜中等度のアルツハイマー型痴呆患者を対象とし、286例にプラセボ、279例にレミニールを最大投与量16mg/日、273例にはレミニールを最大投与量24mg/日で5ヵ月間投与した試験を対象としたもの。

 介護者の負担については、NPIの副次的尺度(同試験の有効性に関する副次評価尺度の1つ)を用いて評価。幻覚、妄想、焦燥などの患者の症状10種類について介護者が経験した負担の度合いを判定した。

 タリオット博士の解析では、試験5ヵ月間後、プラセボ投与例の介護者では負担スコアが有意に増大したことが判明した。いっぽう、レミニール投与例の介護者では2用量とも、試験終了時の負担スコアに有意な変化は認められなかった。

 「レミニール投与例の介護者では相対的に介護負担の減少が見られた。このことは、アルツハイマー型痴呆患者の焦燥や不安、幻覚などの行動障害の発現を遅らせるためのレミニール投与が、1つの要因となって現れたものと考えられる。」とタリオット博士は指摘。24時間介護施設への入所や長期的な専門介護を必要とする前に、自宅で生活できる期間が延長すること、「それこそが究極的な効果」であると博士は指摘している。

 安全性の面では、推奨されている用法・用量による臨床研究では、レミニール投与例における副作用による中止率は7〜10%で、プラセボ投与例の中止率7%とほぼ同程度だった。全体として、推奨される投与スケジュールでのレミニール投与例でもっとも高頻度に発現した副作用は、主に消化器系症状で、5%以上の頻度で発現した副作用は悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、体重減少だった。


ヤンセン協和株式会社概要
  • ホームページ:Janssen-Kyowa
  • 所在地:東京都品川区東五反田3-1-5
  • 電話:03-3445-2211

関連記事

2001/09/17
介護者の介助時間を短縮、患者の管理・介助に伴う負担を軽減−ヤンセン協和、アルツハイマー型痴呆治療薬「レミニール」−


認知症関連記事

2008/08/29
GABA抑制促進とアルツハイマー病記憶障害の関連性を発見−理化学研究所、GABA受容体阻害剤がモデルマウスの記憶を改善−

2008/07/14
千葉・佐倉でグループ全社員が認知症患者・家族の支援事業を開始−山万グループ、「認知症サポーター養成講座」−

2008/06/05
アルツハイマー病の原因となる酵素の活性調節機構を解明−理化学研究所、新しいアルツハイマー病薬創製へ向けた応用研究に期待−

2008/03/18
認知症治療剤のゼリー製剤に関する剤形追加承認を申請−エーザイ、「アリセプト」−

2008/01/17
過剰にリン酸化したタウタンパク質が脳老化の記憶障害に関与していることを解明−理化学研究所、モデルマウスと機能的マンガン増強MRI法を使って世界に先駆けて実証−

2007/03/12
アルツハイマー病の発症メカニズムの解明とその創薬研究を行う薬学研究拠点を開設−免疫生物研究所、北大に寄附分野「神経病理・病態生化学(IBL)分野」を開設−

2007/01/31
独社とアルツハイマー病等診断薬関連特許の供与で契約締結−日本農薬、バイエル・シェーリング・ファーマ社へ−

2006/10/16
FDA(米国食品医薬品局)から「アリセプト」の高度アルツハイマー型痴呆の効能・効果追加承認を取得−エーザイ、すべてのアルツハイマー型痴呆患者への使用が認められた唯一の薬剤として取得−

2005/02/23
高齢者施設にも対応した認知症に役立つ脳のトレーニングソフトを発売−中央情報システム、「楽しい脳トレ」−

2005/01/28
「痴呆ケアシステム」に関するライセンス契約を締結−セントケアとミレニアが共同で−

2004/08/10
痴呆改善・予防の効果がある学習療法を展開する新会社を設立−公文教育研究会・KUMONグループ、「くもん学習療法センター」−

2004/07/05
高齢者の痴呆など伴う「特発性正常圧水頭症」認知度の調査結果を発表−ジョンソン・エンド・ジョンソン、「治る痴呆”特発性正常圧水頭症”を知らない人が86%」−

2004/05/19
発芽玄米のアルツハイマー型痴呆症予防効果を発表−ファンケル、「発芽玄米のアルツハイマー型痴呆症予防効果」−

2003/07/28
在宅ケアに関するテクノロジ利用の研究強化で協力−米国インテルコーポレーションと米国アルツハイマー病協会−

2003/05/21
アルツハイマー型痴呆治療薬「PYM50028」のライセンス契約を締結−山之内製薬、英Phytopharm社と−

2003/04/25
二段階方式による痴呆症の早期発見・回復法を解説したビデオを発売−ジャバビジョンソフト、「ボケは防げる・治せる」−

2003/03/04
アルツハイマー型痴呆治療剤「アリセプト」の物流を自社で展開−エーザイの米国子会社エーザイ・インク−

2003/02/21
アルツハイマー型痴呆関連新規遺伝子探索プログラムで提携−エーザイ、米ニューロジェネティクス社と提携−

2002/03/27
軽・中等度アルツハイマー型痴呆を対象とした治療薬を共同開発−サントリーと第一製薬、販売提携も−

2002/02/25
脳血管性痴呆に効果、アルツハイマー型痴呆治療剤「アリセプト」−エーザイ、第2回国際脳血管性痴呆学会で発表−

2001/11/21
アルツハイマー病の原因となる酵素の働きを新たに発見−理化学研究所、米医薬大手などが研究中の薬に副作用の危険があることを示唆−

2001/11/14
アルツハイマー病治療薬創製に向けて共同研究を開始−山之内製薬、米国アカデミアと−

2001/10/03
アラキドン酸の摂取により、老齢ラットの学習・記憶能力を改善−サントリー、脳の老化を予防する食品素材研究に−

2001/09/17
介護者の介助時間を短縮、患者の管理・介助に伴う負担を軽減−ヤンセン協和、アルツハイマー型痴呆治療薬「レミニール」−

2001/08/21
痴呆性高齢者にテレビを用いた音楽療法・回想法の効果検証研究−シルバーチャンネルがスタート−

2001/07/24
アルツハイマー型痴呆症や糖尿病の予防・治療効果に期待−宝酒造が明日葉・ホップなどの成分に−

2001/05/25
孤発性アルツハイマー病の原因解明に大きく前進−理化学研究所−

2001/04/03
安静の難しい痴呆患者の検査・診断に効果−日立メディコの世界初の光トポグラフィ診断装置−

2001/01/10
アルツハイマー病の進行に深くかかわる遺伝子を発見−米、英、カナダの研究研究チーム−

2000/06/06
アルツハイマー病の発病に深く関係している酵素を特定−東京都立大学理学研究科の研究グループが発表−

2000/02/01
アルツハイマーの治療に光明−アルツハイマー病を引き起こす酵素の遺伝子を発見−

1999/12/15
ヤマブシタケから抗がん物質−痴呆症改善効果も?−

1999/10/25
アルツハイマー病を引き起こす酵素−アメリカのバイオ企業が遺伝子発見−

1999/10/14
脳の記憶を探す仕組み発見−痴呆薬の開発に道−

1999/10/13
抗アルツハイマー型痴呆薬−エーザイ製造承認を取得−

1999/09/15
アルツハイマー型痴呆の治療薬−早ければ年内にも発売−




HOME広告掲載プレスリリース各種登録方法リンクの貼り方個人情報保護方針お問合せ このページの上部へ
「ふくしチャンネル」−福祉と介護の総合サイト−
copyright(C)1998-2011 株式会社 ウイッツジャパン
掲載の記事・写真・イラスト等、すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。