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「要介護3」動ける痴呆と寝たきりのケア時間は同程度
−日本医師会総合政策研究機構の調査−
2001/09/20(Thu.)
日本医師会総合政策研究機構は、独自の調査結果をもとに「要介護認定における痴呆患者に対する二次判定方法について」とする報告をまとめた。
在宅で暮らす痴呆性老人の要介護認定が低く評価されるという問題は、2003年度からの実施に向けて厚生労働省が進めている一次判定ソフトの見直しの争点。現在は二次判定で修正がされているが、ばらばらにならないよう判断基準を示すのが調査の狙い。
調査方法は、現在の要介護認定のもとになっているデータと同様に、実際に提供される介護の内容と時間を24時間記録するタイムスタディ方式で、対象は、在宅の高齢者532人と療養型病棟の入所者2216人。
在宅では、訪問看護・介護など外部からの介護サービスだけでなく、家族が提供する見守りなどのケア時間も調査している。
調査対象者を「自立」「寝たきり」「動ける痴呆」「寝たきり痴呆」の4グループに分け、施設と在宅、新たに収集したデータと現行の一次判定ソフトによる推計ケア時間と比較分析した。
これによると、1日当たりのケア時間は、療養型が187.7分で在宅が549分。在宅のケア時間では、家事と並行しておこなう見守りなど「非専念ケア」が40%を占めた。
ケア時間のうち、身体的な自立度や痴呆など患者の特性によって違いが出るケア時間を抽出し、患者特性による4グループで比較したところ、在宅、施設で「動ける痴呆」「寝たきり」が同程度の時間となるなど相対的な傾向は同じだった。
現在の判定ソフトは施設でのケア時間をもとにしたために在宅では機能しないという批判もあったが、施設データだけでもある程度は推計が可能なことを示す結果。
しかし、現行の一次判定で調査対象者のケア時間を推計したところ、「動ける痴呆」と「寝たきり」の差は大きく開き、今回の調査時果と大きな差が出たことから、寝たきりに比べ、痴呆の要介護認定が低く出ていたことになる。
これらのことから、施設のデータをベースとする現行の認定の考え方でいく場合、療養型での実ケア時間まで、補正が必要となるというのが修正の基本的な考え。
報告書では、「動ける痴呆」患者の問題行動のうち、ケア時間に影響を与えるのは、「感情が不安定で大声を出したり、暴言がある」「常時徘徊して落ち着かない」の2領域と分析し、組み合わせで、20分〜45分の2段階の補正時間を示した。
平均でみると、「動ける痴呆」の場合は、要介護3が基準となるかたちで、自治体によっては、現場での実感に合わせ、独自にこうした痴呆の場合は「要介護3」を基準とする方式をとっているところもあり、今回の調査は現場の実感を裏付けたもの。
厚生労働省でも、今年6月までに施設・在宅でのデータ収集を終え、現在分析中。
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