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自立型のライフスタイルへ向けた傾向が明らかに

−厚生労働省、2000年知的障害児(者)基礎調査結果の要旨−

2001/09/25(Tue.)

 厚生労働省は2000年知的障害児(者)基礎調査結果の要旨を発表した。全体として、自立型のライフスタイルへ向けた傾向が現れている。

 同調査は、2000年9月1日現在の全国の知的障害児(者)のいる世帯を対象として、1995年国勢調査により設定された調査区から、150分の1の割合で無作為抽出された4,909地区内の知的障害児(者)2,027人を対象とした。有効回答数は1,642件だった。

 今回の調査の結果によると、在宅知的障害児(者)は、329,200人と推計される。前回(1995年)の調査時に比べて、32,100人、10.8%の増加となっている。障害の程度では、「最重度」「重度」が41.9%、「中度」「軽度」が45.8%となっている。

 生活同居者では「親と」「親、兄弟姉妹と」というように家族と暮らしているものは83.4%となっている。18歳以上で見ると、家族と暮らしているものは79.1%と前回の83.4から減少し、逆に「一人で」が5.1%(前回2.8%)、「友達などと」が5.4%(同3.0%)、「夫婦で」が2.4%(同2.3%)と家族以外のものと生活する人の割合が若干増加している。

 将来の生活の場の希望を見ると、「親と」「兄弟姉妹と」というように家族と暮らしたいと希望している人は41.5%となっており前回の44.6%より減少しているが、逆に「一人で」が6.3%(前回3.9%)、「グループホーム」が11.5%(同8.8%)と将来、自立して生活したいと希望している人の割合が若干増加している。

 活動の場の状況として、現在の昼間の過ごしかたについて、学校を卒業している人の状況をみると、「自分の家」が前回調査時の38.4%から25.8%へ大きく減少(12.6%減)しており、家から出て「職場・会社」「作業所」「通所施設など」で活動している人の割合が、それぞれ増加している。

 将来の活動の場の状況として、翌年における昼間の過ごしかたについて、学校を卒業予定および卒業している人の状況を見ると、「自分の家」が22.5%と前回の31.0%から8.5%減少し、家から出て「職場・会社」「作業所」「通所施設など」で活動したいと希望する人の割合が増加している。

 一人での外出状況を見ると、「よく出かける」「時々出かける」が合わせて35.9%、「ほとんど出かけない」が39.3%で、18歳以上でみると「ほとんど出かけない」が前回46.5%から33.3%へ大きく減少し、「よく出かける」「時々出かける」が合わせて45.0%で前回の40.9%より増加している。

 くらしの充実の希望として2つの調査をおこなったところ、いっぽうでは、前回と同じく「障害者に対する周りの理解」が最も多く(44.6%)、「必要なときに施設を利用できる制度」(39.6%)、「相談や指導」(29.6%)がこれに次いでいる。いっぽうでは、「老後の生活」が35.1%と最も多く、「働く場所」が29.4%とこれに次いでいる。前回と比較し「老後の生活」「入所施設」が減少し、「通所施設」「グループホーム」での希望が若干増加している。

 いやな思いや差別の有無では、「いやな思いがある」が56.9%となっており、前回調査時の53.0%よりやや増加している。「いやな思いがある」の内容を聞いたところ、「じろじろ見られる」「指をさされる」など、視線や態度に関するものが多いが、直接、「差別的なことを言われる」「いじめられたことがある」というような内容のものもあった。

 仕事をしている人の状況では、仕事をしていると答えた人は、全体の42.0%のおよそ14万人と推計され、前回調査時の13万人(全体の43.6%)から、約1万人増えていると推計される。

 手当て・年金の受給状況では、「受給していない」と答えた人については、前回の19.1%から15.3%へと減少している。療育手帳の有無では、「療育手帳所持」が87.8%となっており、前回調査時の84.4%より増加している。


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