日本旅行は、聴覚障害者がインターネットを通じ、国内の聴覚障害者対応の整ったホテル・旅館をオンラインで予約し、現地にて精算をおこなうことのできる日本で初めてのサービス「聴覚障害者にやさしい宿」を、同社が昨年11月より開始したるネット専用宿泊予約サイト「宿ぷらざ」の中で開始した。
今回スタートする新サービスは、聴覚障害者のみを対象にしたもの。システム運営は「宿ぷらざ」と同様で、宿泊を希望する人が、同サイト上で宿泊希望日や人数、宿泊地など希望条件を入力すると、同社が定めた一定の基準を満たした聴覚障害者対応のホテルリストと料金が表示され、更にオンラインでの空室照会、宿泊予約が可能な仕組みとなっている。宿泊代金は、宿泊当日の現地精算となっており、同社支店に来店する必要はない。
聴覚障害者を対象にした、オンライン宿泊予約システムはいままでになく、今回のサービスは日本で初めてのものとなる。施設登録軒数はホテル・旅館合わせて約30軒よりスタート、年内には60軒を目指する。
同社では、バリアフリーへの取り組みの一環として、1999年12月より聴覚障害者の旅に関する様々な情報を提供するウェブページ「赤いうさぎ」を開設し、障害を持つ人々が安心して旅行に出かけることができる環境作りを目指し、運営してきた。
今回とりいれたサービスは、これらの取り組みを更に強化するもので、両サイトの相互リンクや共同での利用促進のPRをおこなうなど、効率的な方法で全国に600万人いるといわれている聴覚障害者への認知を深めていきたいとしている。
母体となる「宿ぷらざ」は、施設情報・部屋タイプ・部屋写真:食事写真:宿泊代金・食事条件・在庫数・販売期間などの条件を、各施設が、日毎の予約状況に合わせ、ネット上の専用画面を通じてリアルタイムに設定するシステム。
新サービスの聴覚障害者対応に関する同社の基準として、一定条件を満たした施設を「聴覚障害者対応の宿」として認定した。
条件では、聴覚障害者対応機器の設置として「筆記ボードのフロントへの常備筆談にてスムーズにコミュニケーションをとれるグッズ。緊急時または連絡用のお知らせランプ、顧客が部屋にいるときに、連絡事項や緊急時に呼び出しがスムーズになる無線の光ストロボ、振動の呼び出し機。振動付きめざまし時計(必須ではないが推奨している)モーニングコールの際に便利なグッズ。」などがある。
そのほか、できる限りの視覚情報の提供として、聴覚障害者の顧客がホテル内の情報を確保するための文字案内板や、レストランでの品書きの入ったメニューの設置。理解と受け入れる気持ちを持った顧客対応などをあげている。
また、参加施設には聴覚障害者への簡単な対応方法などをわかりやすくまとめたマニュアル書を配布し、参考としてもらう。更に、「宿ぷらざ」ではこの秋を目途に、ホテル・旅館、同社社員・添乗員、「赤いうさぎ」利用者などを対象とした手話講習会を数回にわたり開催し、聴覚障害者に対して対応をする側の環境の整備にも注力をしていく方針。
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