資生堂は11月1日より、視覚障害者向け点字美容テキスト(スキンケア編・メーキャップ編)と商品識別用の点字シールを契約デパート全店(315店)の資生堂コーナーに設置し、カウンセリングツールとして活用していく。
これまで点字テキストと点字シールは、日本全国の65支社を通じて福祉協議会や盲学校などにおける美容講習会で提供してきたが、美容講習会に参加した顧客からは「店頭に置いて欲しい」との要望が多く寄せられていた。
現在、視覚障害者の人数は全国に約30万5千人、その内約80%が両目を開いて見た矯正視力が0.04以上0.3未満の弱視者。
資生堂は化粧品業界で唯一、1984年から点字テキストを制作し、障害者(視覚・聴覚・知的・肢体不自由者)の人々に健常者と同様に美容情報を提供している。
現在の点字テキストは、2001年1月にユニバーサルデザインの観点を取り入れて改訂されたもの。全盲者・弱視者・さらに高齢者や晴眼者も一緒に活用できるように、点字と拡大文字の両方を載せている。
弱視者の人々が活用しやすいよう、文字の大きさ・濃さに配慮し、色や絵を多く用いている。また、点字には環境に配慮した透明大豆油インクを使用。
最新の美容情報と共に、視覚障害者の人々の関心が高い「色」に関する情報も、言葉やイメージで補足しながら詳しく載せている。メーキャップテクニックは点図でわかりやすく解説している。
いっぽう、点字シールは、商品を簡単に識別するために容器に貼付するシールで、点字テキスト同様、1984年から制作されている。
文字の大きさ・濃さと点字の大きさに配慮し、視覚障害者の人々がシールの選別をしやすい形態にしている。商品の使用量の目安を理解してもらうための使用量目安シールも制作。
今後、同社ではデパートを皮切りに、化粧品専門店など他チャネルでも点字テキスト・点字シールの活用を検討していく。
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