松下電器産業は、先端IT技術を活用した介護支援システムを導入した介護専用型有料老人ホーム「サンセール香里園」を竣工、12月15日から開所する。同ホームは松下電器100%出資会社「松下介護サービス」が運営をおこなう。
「サンセール香里園」は、デジタルネットワークとデジタル機器の駆使によって、家族や看護婦、ヘルパーなどに頼っていた看護・介護のサービスを補完する「デジタル・ナーシングホーム」の考え方を基本コンセプトにした都市型の介護専用型老人ホーム。
建設発表時に公表した、高齢者ケアペットロボットや電子健康モニターを用いた在宅ヘルスケア支援システムの導入をはじめとする各種特長に加え、新たに癒しのプログラムの集合体である「セラピーコンプレックス」の構築や園芸療法の場ともなる屋上の「5感で愉しめる庭」の設置、ホスピタリティーを重視した職員教育の実施などサービス・ソフト面での充実を図っており、入居者の高い満足を目指する。
敷地面積は5,782.62m2、建築面積は2,200m2、延床面積は6,250m2、構造は鉄筋コンクリート造・地上4階、屋上(庭園)、居室・定員は103室(2人部屋3室、1人部屋100室)106名。
同社は、「健康・ヘルスケア事業」を、6つの新規事業のひとつと位置付けて全社体制で取り組んでおり、「サンセール香里園」は、そのなかの「介護支援サービス事業」の先駆的取り組みとして2000年10月17日に建設を発表して以来、多くの反響を呼び、竣工前にもかかわらず既に約50名の入居申し込みを受けるなど高い評価を得ている。
当面は同ホームの着実な事業運営を目指すとともに、今後は施設運営やシステム稼動の実績をもとに、システムの外販や同様の施設の建設・運営なども検討していく。
|