三洋電機は、これからの高齢化社会に対応する、普通の電話機では相手の声が聞こえにくい年配の人にでも、相手の声が聞こえやすい「骨伝導電話機TEL-KU1」を発売する。
「骨伝導電話機TEL-KU1」は、音声を振動に変え、頭蓋骨を通して聴覚器官に直接伝える「骨伝導受話器」がついており、さらに、話速変換技術で相手の声の高さを変えずにゆっくりとした聞きとりやすい速度に変換できる「ゆっくり通話機能」もついている。
通常、音を聞くときは、音を(空気の振動)鼓膜で受け取り、耳の中のいろいろな器官を経て聴覚神経から脳に伝わり、音として感知する。骨伝導は音の振動が直接頭蓋骨に伝わり、聴覚神経器官に入ったものを音として感じとる。
新製品は、ハンドセット(受話器)の振動部を耳周辺や頭部などにあてると骨が振動して相手の声が伝わる。普通の電話機では聞こえづらいという高齢者などに最適。
また、相手の声の高さを変えずに、速度だけを変換できる技術「ゆっくり通話」機能を搭載している。話し中に「ゆっくりボタン」を押せば、相手の話す音声速度を約0.75倍に変換でき、聞きとりやすい快適な通話が実現できる。
通常、音声を伸長した場合「音の高さが下がる、会話のリズムがあわなくなる、自分の声が遅くなって戻ってくる」という問題がある。「ゆっくり通話」機能では、それらの問題をすべて解消し、同じ音の高さで会話のリアルタイム性を保ったまま、クリアなゆっくり通話を実現した。
ボタンひとつで簡単に電話がかけられる、大きな3つのワンタッチダイヤルボタンを搭載。よくかける相手の電話番号を3カ所まで「大きなワンタッチダイヤルボタン」に登録することができる。
押すとボタンが光り、押し間違える心配が少なくなる。ワンタッチダイヤルボタンに貼るための「子供」や「病院」といった「名前シール」もついている。
電話に出る前に相手の番号がわかるNTTの「ナンバー・ディスプレイ」に対応しており、同サービスに加入していれば、登録した相手からかかってきた場合は、大きな液晶表示に相手の電話番号が表示され、ワンタッチダイヤルボタンが光って、誰からの電話かわかるようになっている。
操作面では、8段階まで調節できる声の大きさボタンを採用し、相手の声が聞こえにくいときは、話し中に「声の大きさ」ボタンで簡単に音量アップができる。声の大きさは8段階に切り替えできる。
さらに、聞きとりやすい高さに調節できる声の高さボタンを採用。人によって聞きとりやすい声の高さ(周波数)は違うが、話し中に「声の高さ」ボタンで、「高」「中」「低」の3段階に切り替えることができる。
電話がかかってきたときのベル音は3段階に切り替えでき、「小」「大」のほかに「特大音」がある。また、ハンドセット(受話器)部の「着信ランプ」、ダイヤルライト、液晶画面も電話がかかってくると光って知らせる。
液晶画面は大きく見やすいので、電話番号のかけ間違いを防ぐ。また「チルトディスプレイ」で見やすい角度に設定できる。
別売のドアホンセットと接続すればドアホンに対応でき、ドアホンの声も骨伝導受話器で聞くことができる。ドアホンセットは14,500円。
そのほか、バイキンに強い抗菌受話器を採用し、場所を選ばない壁掛け対応とした。停電時にも電話が使えるニカド電池を使用。メーカー希望小売価格は70,000円で、当初月産5,000台としている。
|