国土交通省は、公共交通機関のバリアフリー化推進のため、車いす使用者などが利用しやすいノンステップバスとタクシー車両の開発を進めている。今回、モニター評価用の試作車が完成し公開した。
試作したノンステップバスは、「ノンステップバス標準仕様策定検討会」において、車いす使用者などの利便性を向上させた車両を開発し、普及を促進する目的で調査を進めた結果をもとに、製作されたもの。
主な特長は、車いすスペースを2ヶ所確保し、車室内の段差を20cm以下にする、伝い歩きができるよう握り棒の高さを統一する、ボタンを押しやすい配列にするなど、高齢者などが移動し易いよう配慮。また、通路、握り棒などについて色弱者に配慮し、見やすい色使いを採用するなど、誰にでも使い易い仕様を採用した。
2.3m幅の車両をベースに試作し、従来の大型ノンステップバス(2.5m幅)と比べ、価格の低下及び燃費が向上。スライドアウトドア(中扉)及び薄型LED方向幕を採用し、従来の大型ノンステップバスと比べ同程度の室内幅を確保し、普及のための仕様を充実した。
今後の検討項目としては、試作した大型ノンステップバスをモニター評価し、標準仕様の策定をおこなう。策定した標準仕様を大型(2.5m幅)や中型ノンステップバスへ適用。小型ノンステップバスの開発。安全かつ簡便な車いす固定方法の提案。標準仕様を採用した車両を普及するため、具体的な方策を検討する。−−などがある。
試作したタクシーは、「バリアフリー化タクシー車両等の開発及び標準仕様の策定調査検討会」において、車いす使用者などの利便性を向上させたタクシー車両などを開発し普及を促進する目的で調査を進めた結果をもとに、製作されたもの。
主な特長は、現行のタクシーの大きさをあまり変えずに、車いす使用者と健常者が同時に乗車できるようにした点。
タクシー乗場などを車いす使用者が利用できるように、歩道から直接乗車できるようにした。可能な限り低床化を図ったことにより、スロープの勾配が緩くなり、車いす使用者の乗降が容易になった。また、高齢者も乗降しやすいよう配慮した。
車いす1名+健常者3名の定員を確保したことにより、従来のような車いす専用車ではなく、車いす使用者と健常者の混乗が可能な構造とした。併せて、タクシー事業として車両稼働率の向上が可能となるように配慮した。
今後の検討項目は、試作したタクシー車両をモニター評価し、標準仕様の策定をおこなう。また、次世代のバリアフリー化タクシー車両の標準仕様(モデルデザイン)を策定し、自動車メーカーへ開発を促す。安全かつ簡便な車いす固定方法の提案。標準仕様を採用した車両を普及するため、具体的な方策を検討する。−−などがある。
同省では、今後、2002年度にモニター評価をおこない、その結果をもとにバリアフリー車両の標準仕様を策定する。また、標準仕様を採用したバリアフリー車両を普及するため、具体的な施策の検討を併せておこなうこととしている。
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