サントリーと、第一製薬は、サントリーがアルツハイマー型痴呆を対象として開発中のSUNY7017(一般名:塩酸メマンチン)の、日本における共同開発及び販売提携契約に関して、合意したと発表した。
同剤は、サントリーがメルツ社(ドイツ)より導入し、日本において高度アルツハイマー型痴呆を対象とした後期第2相臨床試験を実施している。
今回の提携により、新たに軽・中等度アルツハイマー型痴呆を対象とした開発を両社が共同でおこなうことになる。また、同剤はサントリーが製造をおこない、販売は第一製薬が実施する。
なお、同剤の開発は欧米でも進められており、欧州では高度アルツハイマー型痴呆の治療薬としてEUの医薬品委員会(CPMP)が承認勧告をおこなっており、今年度後半には上市の予定。
現在日本において上市されているアルツハイマー型痴呆治療薬および開発中の化合物の多くが、脳内アセチルコリン濃度の低下を抑制するアセチルコリンエステラーゼ阻害薬であるのに対し、同剤はグルタミン酸受容体の1つであるNMDA受容体への拮抗作用を示すことが特徴で、神経細胞保護作用によるアルツハイマー型痴呆の症状の進行抑制が期待されている。
サントリーは、今回の提携により、開発対象を高度から軽・中等度アルツハイマー型痴呆に拡大するとともに、同剤の開発スピードを加速することにより、医療の場において幅広く貢献することを目指す。
いっぽう、第一製薬は、既存のアルツハイマー型痴呆治療薬にはない特徴をもつ同剤の共同開発・販売提携により、今後の高齢化社会における成長市場である脳・痴呆領域のパイプラインを確保し、未だ医療満足度の低いとされるアルツハイマー型痴呆治療への早期貢献を目指す。
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