世界初のノンリニア補聴器、オープンイヤーモールド補聴器、フルデジタル補聴器を開発・製造し、世界で最も歴史のある補聴器メーカー、オーティコン社(デンマーク)の日本法人オーティコンは、ボイスファインダー機能などを装備した画期的なフルデジタルの音声気導型補聴器「アダプト(Adapt)」の開発・製造に成功、発売を開始した。
アダプトは、これまで補聴器を装用する場合にユーザーを悩ませてきた、重大な補聴器による副作用を一挙に解決することに成功した。このアダプトには開発チームが設計した、特別なデジタル信号処理(DSP)チップを内蔵しており、スピーチ信号に反応することができる。
この機能は、ボイスファインダーと呼ばれ、音声信号がもつ2つの特徴である、ハーモニックパターンとシンクロパターンを検出する。この機能によりスピーチモードと快適モードを、環境に合わせて補聴器が自動的に操作する。また、ボイスファインダー以外にも、これまで旧来のデジタル補聴器では困難であった諸問題を解決する優れた機能が搭載されている。
来日中のイエス・オールセン事業兼製品開発部長は「オーティコン社の目標は、ディスペンサーがユーザーのため最適な成果をあげるのに必要な製品を提供すること。このフルデジタル補聴器アダプトにより、わが社は世界に先駆け、補聴器ユーザーが持つ慢性的な3つの不満を解決した。1つ目が自声音の改善、2つ目が閉塞感の除去、3つ目がハウリングの除去。また、同様にユーザーにとって最も大切なことは、ジェニーというフィッティング・ソフトにより、ディスペンサーは顧客の音声信号処理能力を聴覚上の嗜好に合わせにフィットさせることが可能になった」と、アダプトの特徴を述べた。
また、赤生秀一日本法人代表取締役社長は「アダプトは、昨年10月に欧米を中心に世界100カ国に出荷され、非常に好調な売れ行きを示している。日本国内の販売価格は、耳あな形330,000円から350,000円、耳掛け形310,000円となっているが、競合他社のどの製品、あるいはどの機能と比しても、我々の製品のレベルとは格段の差があると自負している。日本ではフィッティング・ソフトの準備で欧米に比して発売が遅くなったが、今後の日本での展開に自信を持っている。このアダプトの発売を機に、プレミアム補聴器(高額な補聴器)のシェアを一気に伸ばしたい」と述べている。
アダプトは、耳の後ろに装着する耳掛け形タイプ、完全に耳の穴に収まる耳あな形タイプ計8種類を用意。また、カラー・バリエーションも豊富で、耳掛け形では8種類がある。また、アダプトに使用されているプログラマブル・チップはきわめて小さく、CIC補聴器にこれまで考えられないくらいの大きなベントが開けられるようになった。このアダプト補聴器は、ディスペンサーを通じて販売される。
オーティコン社は、1904年、デンマークに、難聴に苦しんでいた妻や同様の悩みをもち、苦しんでいる多数の障害者を助けたいとの強い理念のもと、ハンス・デマント氏により、創設された。
その後、その理念を継承したハンス・デマントの息子のウイリアム・デマント氏が、難聴で苦しむ人々を支援する研究機関や、そのための立案および組織作りの資金援助などを目的としたオーティコン財団を設立。オーティコン社は慈善財団により所有されている、世界で唯一の補聴器会社。現在世界中に19の現地法人と80の代理店を持つ国際企業に成長、補聴器、聴覚関連機器、医療機器の製造をおこなっている。
また、間もなく創業から100年を迎えるオーティコン社は、一貫して補聴器に関するパイオニアとして、世界の補聴器業界を牽引してきた。世界初のノンリニア補聴器、オープンイヤーモールド補聴器、フルデジタル補聴器を開発・製造、業界のパイオニアとしてまったく新しい技術的なフロンティアを開拓してきた。
1977年には、最新のテクノロジーとオージオロジーを研究するため、エリクホルム研究所を設立。世界中から参集した15人の様々な分野の科学者とテストユーザー1,000人以上が協力し、将来の補聴器開発に取り組んでいる。1996年には、世界初の耳かけ形デジタル補聴器を紹介、デジフォーカスは数多くの国際的賞を獲得している。
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