内田洋行は、学校教育機器・備品で300点にのぼるユニバーサルデザイン(共用品)を商品化し、4月21日から発売する。
産業界では玩具、自動車、アパレル、自動販売機、事務機器などを中心にユニバーサルデザイン商品が数多く商品化されているが、学校教育機器・備品でユニバーサルデザインを商品化したのは、同社が初めて。
ユニバーサルデザイン商品とは、体が弱い、妊娠中である、左利きである、視力が弱い、聴力が弱い、車いすに乗っているなど、あらゆる身体的特性を個性のひとつと捉え、そうした個性を持つすべての人が、同じもの、同じ状況の中で自然に活動するという視点に立って可能な限り配慮・設計された製品やサービスのこと。
同社では2000年から教育、オフィス機器の2事業分野を横断したプロジェクトを発足させ、ユニバーサルデザインに取り組んできた。ユニバーサルデザインの規格は国際標準であるISO(International
Organization for Standardization:国際標準機構)のガイド71を参考にし、さらにユニバーサルデザインの著名な推進者である鴨志田厚子氏(鴨志田デザイン事務所)の監修を受け、同社独自の基準を設定した。
設定した基準は、9つのポイントで、子どもたちの安全に特に配慮した「子どもの安全」、人口の10%を占める左利きの人にも操作しやすい「左手操作」、弱視、色弱、加齢により視力が低下した人にも見やすい「視覚障害配慮」、車いすを使用していても移動、活動しやすい「車いす配慮」、四肢が不自由な人、女性、加齢により力が弱くなった人でも操作しやすい「少ない力」、難聴、聾唖の人にも使用しやすい「聴覚障害配慮」、動作制限があり、精神的にも不安な妊産婦でも使用しやすい「妊産婦配慮」、日本語や日本の慣習に不慣れな外国人にも使用しやすい「外国人配慮」、ユニバーサルデザイン(共用品)の学習を支援する商品「学習支援」−−とした。基準に達した商品にはUDマークを付けている。
具体的商品を挙げると、子どもの安全に配慮したアルミ製のひな段では、立体視の機能が十分発達していない子どものために、各段の色を変え、また、素材も滑りにくいものを採用して安全を確保している。
今後、オフィス、一般企業向け商品など、学校・教育市場以外の領域への展開を図るとともに、情報機器分野への拡大も計画している。また、大学との共同研究プロジェクトにも参画しており、ユニバーサルデザイン商品を積極的に拡大していく。
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