旭化成は、ハイカロリー栄養飲料「笑顔倶楽部」を発売した。濃厚流動食をベースに、甘夏などの飲みやすい風味を揃えた新タイプの流動食で、量を抑えながらも、ハイカロリーであることから、手軽に栄養補給をすることができる。
同社では、1983年から濃厚流動食「Lシリーズ」を発売しており、主に経管で使用されてきた。また、最近では、経口で濃厚流動食を摂取するケースが徐々に増えてきており、その傾向に対応した新製品「笑顔倶楽部」の発売により、濃厚流動食分野の製品ラインアップが一層充実した。
新製品は、高齢で食事が摂れない人や、食の細くなっている人、手術後などで十分な食事の摂れない人、食欲がなく十分な栄養の摂れない人−−などの利用を想定している。
濃厚流動食の市場性をみると、現在、病院や老人施設で使用されている栄養補給製品は、医薬品の経腸栄養剤と食品の濃厚流動食があり、医薬品の経腸栄養剤市場は約260億円、食品の濃厚流動食市場は約190億円程度と推定されている。市場は毎年金額ベースで10%弱の伸びを示している。
従来、濃厚流動食の多くは、経管で鼻等を経由して摂取されていたが、最近では経口で摂取される比率が上がり、現在では約25%を超えるといわれている。
経口摂取での流動食の使用方法は、病院や・介護保険施設での食事の際、カロリーを補うことを目的に使用され、施設や使用される患者により、1日の使用量は異なる。
新製品の特徴は、甘夏風味・バナナ風味・コーヒーの3種類の風味があり、口当たりよく、おいしく飲みやすい味や、125mlで200kcalと少量でもハイカロリーである点。たんぱく質、脂質をはじめビタミン・ミネラルなどの栄養素をバランスよく、かつ豊富に含んでいる。
価格は、1パック、150円(125ml)。全国の病医院・老人施設を中心に、医薬品卸や給食受託会社を通じて販売するほか、在宅でも手軽に購入できる販路も開拓し、早期に年間5億円の売上達成を目指す。

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