日立製作所ビルシステムグループは、「ビル総合サービス事業」を開始、同事業を支える昇降機について、製品競争力の強化を図るため、ユニバーサルデザインを採用するなどしたモデルチェンジをおこない発売した。
今回開始する「ビル総合サービス事業」は、ビルの資産価値や居住者の安全性、利便性の向上、ビル管理業務の省力化、効率化などの利用客のニーズに応えて、同社や日立ビルシステムなど関連会社が培ってきた幅広い知識、経験、技術などの資源を最適に融合・活用し、提供していく日立グループの強みを活かしたトータルソリューションサービス。
昇降機全機種をフルモデルチェンジし、同時に、日立ビルシステムは、業界で初めて、監視設備機器の全てのデータをコンピュータで分析、活用することで、それぞれの昇降機の状況を常に把握し、リアルタイムに改善をおこない、適切な保全サービスを提供する「新保全サービス」を開始する。
標準型エレベーターは、業界に先駆けてユニバーサルデザインを採用した「日立機械室レス標準型エレベーター「アーバンエース」」の思想を継承しつつ、敷居間ギャップと敷居溝幅をさらに小さくするなど使いやすさをさらに進化させた「日立標準型エレベーター「NEWアーバンエース」」を発売する。機構面においても、永久磁石式薄型ドアマシンやエレベーター専用LSI(ツインSHマイコン)などの開発により、機器のさらなる小型化・省スペース化を実現した。
標準型エスカレーターは、業界最小の設置幅を実現した「日立省スペース型エスカレーター「1200EXスリムタイプ」」の構造を継承し、エスカレーターの設置幅は従来型ながら、ステップ幅を広げることによりゆったり乗ることができる一人乗り用エスカレーター「S800FX」(ステップ幅800mm)と、二人乗り用エスカレーター「S1100FX」(ステップ幅1,100mm)を追加ラインアップする。
また、オーダー型エレベーターとして、省スペース型オーダーエレベーター(120m〜240m/min)の新機種を今夏から発売する。新機種は、永久磁石式同期電動機、小型IGBT主回路ユニットの開発により、駆動巻き上げ機、および制御盤の小型化を実現し、機械室の省スペース化を実現した。
「新保全サービス」は、日立と日立ビルシステムが持つ知的財産、管制センター、サービスネットワークを最大限に活用した保全サービス。昇降機設備の稼働状況や、診断結果などのフィールドデータをもとに、リアルタイムに部品寿命予測機能や予兆診断精度などを判断、エレベーターのスムーズな運行と省力化を実現する。
日立機械室レス標準型エレベーター「NEWアーバンエース」は、ビル総合管理に対応するための「ビルケアマネージメントサービス」用インターフェイスを装備した。
また、ユニバーサルデザインのさらなる進化として、上肢が不自由な車いす使用の人でも肘で押しやすいように、乗り場ボタンを38×43mmの四角ボタンから直径50mmの大型ボタンとした。
敷居間ギャップの縮小化としては、車いす使用の人や視覚障害の人の乗り降り時の不安をやわらげるように、敷居間ギャップ30mmを10mmに(有償付加仕様)、敷居溝幅14mmを10mmまで小さくした(基本仕様)。
非常時に聴覚障害の人でも応答状態が確認できるように、インターホンの呼出中や応答中を知らせる応答状態表示機能を用意した。従来は、非常時にインターホンボタンを操作しても、聴覚障害の人には応答状態の確認が困難だが、インターホンの呼出中/応答中をボタンの点灯点滅と、文字点灯にて表示することにより、状態が把握でき、不安感が軽減する。
押し間違いを減らすための開閉ボタンとして、かご内開閉ボタンに、分かりやすく押間違いを減らすため、「開」のボタンを一回り大きなサイズとし、さらにひらがな表記を加えた。
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