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−安全センター、高齢者・介護家族向け「見守りネットワーク・家族介護支援サービス」を開始−
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介護施設向けに会話ができるロボットを開発
−山武、個人を認識し、その人の好きな話題でコミュニケーションが可能−
2002/05/30(Thu.)
山武は、自律的に室内を動き回って高齢者と会話する「ケアロボット健(たける)くん」を開発したと発表した。山武グループでは新事業の一環としてシルバー関連の介護事業や緊急通報事業を展開しており、「健くん」は介護保健施設の高齢者と楽しく会話することを目指したもの。
身長1m、体重40kgで、車いすの人から見ても目線より少し下になって目を合わせやすく、話がしやすい身長にしてある。顔に液晶を組み込み、いろいろな表情や手の動き、声の調子でさまざまな感情を表現する。声は合成音声で子供の声にしてある。
人の声を聞くことで相手が誰であるか認識し、その人と前回までに話した内容に基づいて高齢者の興味がありそうな話題を選んで会話することができる。現在までのところ、一般的に高齢者の発音が明瞭ではないため、聞き取り認識率の向上が課題となっている。
室内を自律的に動き回って人に声をかけたり、人が体操をしていれば一緒に手をばたばたさせたりする。バッテリーが少なくなると自分で充電ステーションに戻って充電する。
施設では職員が高齢者の話をゆっくり聞いてあげられるのが理想だが、現実はなかなか十分な時間は取れない。「健くん」はその役割を担い、会話によって高齢者の心をいやすことをめざしている。将来は「朝ごはんは残さず全部食べられましたか?」などの会話を通して相手の健康状態や痴呆の進み具合をチェックすることもできると考えている。
技術的特徴は、ロボットに取り付けた3つのマイクにより、呼びかけられたときにその声の位置を特定する。カメラ画像による位置認識と組み合わせることにより呼びかけた人の位置を精度よく認識することができる。
移動機構として全方向移動台車「ODV(Omni-DirectionalVehicle)」を使用している。4輪それぞれの操舵角および車輪の回転速度を制御することにより、全方向への移動、その場での回転など自由に動き回ることができる。安全を絶対優先するため二足歩行は採用せず、倒れにくい形にした。
検出体の材質による検出距離のバラツキがない光電センサと、色によるバラツキがない超音波センサを使うことによりあらゆる障害物を一定の範囲で検出することができるので安全性が向上している。
カメラ画像を使って10m離れた位置からでも充電ステーションの位置を計測する。通常は定められたエリアをランダムに歩き回る。しかし、時間によっては作業の邪魔になる場合もありるので、自由に動き回ることができる時間や制限がある時間、ステーションに戻っていなくてはいけない時間などの行動タイムスケジュール管理をおこなう。
製品化は、実験結果に基づき進めていく。そのため発売時期、価格、販売台数は未定だが、当初はリースを検討している。また、今後の予定として、現在東北大学でおこなわれている「知能型福祉介護機器開発プロジェクト」との共同開発として、「健くん」にそのプロジェクトの研究成果を組み込む予定。さらに、将来的には安全センター株式会社の緊急通報とあわせて一般家庭で在宅の高齢者にもメンタルケア、アミューズメントを提供することをめざしている。
山武では以前にレストランで水やメニューを利用客のテーブルに持っていく給仕ロボット「メイメイ」を開発した経験があり、今回、介護用ロボットのニーズがでてきたので、工場近辺の老人保健施設に「メイメイ」を持っておこなったところ評判が良く、とくに「話がしたい」という要望が強かったためコミュニケーションロボットの開発に取り組んだ。
会話例
たけるくん:こんにちは
高齢者:こんにちは
たけるくん:今日の天気はどうだい?
高齢者:晴れてるよ。
たけるくん:晴れの日は日向ぼっこがいいね。
高齢者:外を歩ければいいけどねえ。
たけるくん:ところで、体の調子はどう?
高齢者:腰が痛くてねえ。
たけるくん:ありゃりゃ。大事にしないとね。
高齢者:ほんとに。
たけるくん:僕は絶好調!
高齢者:よかったね。たけるくんは、どこに住んでるの?
たけるくん:ここだよ。いつもはあっちの壁際にいるんだ。
高齢者:どこで生まれたの?
たけるくん:横浜だよ。
高齢者:横浜のどこで?
たけるくん:実は、三渓園の売店の裏に捨てられてたんだ。えーん。
高齢者:三渓園ならおこなったことがあるよ。
たけるくん:そこはここからは遠いの?
高齢者:ちょっと遠いねえ。
たけるくん:あ、散歩の途中だった。またお話しようね。ばいばーい。
株式会社山武概要
ホームページ:
山武
所在地:東京都渋谷区渋谷2-12-19
電話:03-3486-2111
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