東京海上火災保険と三井住友海上火災保険の損害保険会社2社は、2002年3月14日から16日まで3日間に亘って開催された「第12回シルバーサービス展」に介護をテーマに共同出展し、その際実施したアンケート調査の結果を取りまとめた。
アンケートのテーマは「老後と万一の介護について」とし、有効回答数は492名、内訳は、男性185名、女性292名、性別記入漏れ15名だった。
「元気な老後のための経済的準備」についてみると、夫婦ふたりの老後に必要な金額は最低でも月額平均257,111円(前年比-10,637円)と回答している。一方余裕のある生活をするためには、月額平均367,633円(前年比-14,096円)と回答しており、両者に約11万円の開きがある。(この開きは例年と同じ。)
男女別にみると、最低でも必要な金額は男性264,157円、女性251,482円と約1万3千円の差がある。最多回答では男性が30万円に対し女性は20万円となっている。余裕のある生活に必要な金額については、男性366,503円、女性367,570円と昨年同様ほとんど差はない。
元気な老後のための経済的な準備については、前年同様年代が高い世代で「準備している」が多く(60代55.9%、70代62.7%)、若年層では「考えたことがない」が多い(10代62.2%、20代53.3%)という対照的な結果となっている。
元気な老後のための具体的な準備内容としては、例年同様預貯金が最も多く47.3%(前年対比-13.8%、一昨年と同程度)を占めており、銀行・郵便局の個人年金が20.4%、生保の個人年金が17.9%と続いており、損保の年金タイプ商品は6.5%に留まっている。
前年から質問に加えた「生損保年金の保険料(=掛け金)として妥当と思う金額」は、全世代平均で月額8,455円(前年8,398円)となった。最多回答は5千円で、123人(28.2%)が回答しているが、1万円と答えた人が116人(26.6%)と接近している。
「介護に関する意識・準備」についてみると、自分自身や家族が万一痴呆・寝たきりになったときの介護に必要と考える金額は、平均で月額236,058円(前年対比-2,059円)と回答している。(最多回答は20万円)男女別にみると、男性平均233,121円に対し、女性平均236,585円と、女性平均が男性平均を3,464円上回っている。
また、介護経験の有無別にみると、経験ありの人241,453円に対し、経験なしの人は233,947円と経験ありの人が7,506円上回っており、意識の高さが現れた。
実際に介護に支出可能な金額は対前年比-19,916円の月額201,950円、介護に必要と考える金額は対前年比-2,059円の236,058円、両者の差は前年比+17,857円の34,108円に拡大している。介護に支出可能な金額の最多回答15万円と、介護に必要と考える金額の最多回答20万円とは、実に5万円もの開きがあり、不況期ではあるものの、この差を埋める自助努力が今後は求められる。
自分自身の介護のための準備については、全体で19.1%が準備しており、前年度より0.5ポイント増となっている。また、検討中も含めると59.5%(前年度61.7%)と約60%の人が準備または検討していると答えており50代以上では70%を超えている(50代76.3%、60代72.0%、70代75.2%)が、10代は16.2%、20代は23.3%に留まっている。
「老後の準備をしている」「検討中」と回答した人について具体的な準備内容を尋ねた問いに対しての回答では、「預貯金」が全体で53.9%(前年対比+2.2ポイント)、「生保・郵便局の介護保険」16.9%(-2.0ポイント)、「子どもと同居」10.2%(+2.7ポイント)の順となっており、「損保の介護費用保険」は前年対比2.7ポイントのマイナスで8.6%となり、「子どもと同居」と順位が逆転している。
訪問介護事業者等の介護外部機関の利用については、全体で前年を4.6ポイント上回る69.5%が「積極的に活用したい」との回答で、この傾向は若年層になるほど高くなっており、20代で80.0%、10代で86.5%となっている。
男女別に見てみると女性が75.0%で男性の61.6%を13.4%上回っている。介護経験の有無別では、「経験あり」の人の77.5%が「積極的に活用したい」と答えており、「経験なし」の66.7%を10.8ポイント上回っている。
「介護外部機関の利用を少なくしたい」「あくまで家族に頼りたい」と回答した人にその理由を今回の調査から尋ねたところ、全体では「他人に介護してもらうのに抵抗感がある」と答えた人と「自己負担分の支払に負担感がある」と答えた人は同数の46人、40.7%だった。
これを男女別に見ると、男性では「自己負担分の支払に負担感がある」と答えた人が多かったのに対し、女性では「他人に介護してもらうのに抵抗感がある」と答えた人が多かった。
「損保の介護費用保険の活用」についてみると、公的介護保険に加え、損保の介護費用保険を活用することについては、「活用したい」が22.0%(前年23.5%)「検討したい」が35.2%(前年38.4%)合算で57.1%と前年を4.8ポイント下回ったものの、ニーズは依然高いと考えられる。
損保の介護費用保険の月額保険料(=掛け金)として妥当と思う金額については平均で7,347円となっているが、最多回答は5千円の88人(34.5%)、次が1万円の66人(25.9%)と両方で60.4%となっている。男女別、介護経験の有無別でみると、差はほとんどなかった。
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