キヤノングループのキヤノン・エヌ・ティー・シーは、病院・診療所などの医療機関および老人介護施設向けに、新発想の機能を強化した寝たままの姿勢で入浴できるストレッチャー式シャワー入浴装置「NS5000」を開発した。
「NS5000」の入浴装置本体の外観は「たまご」のイメージで曲線を多用し「親しみやすさ」を強調するとともに、身体を「温める」「洗う」作業や、浴槽内外を清潔に保つ作業を容易にした。
キヤノンNTCは、すでに車いす式のウイスティーリアラインなど4モデルを商品化しているが、「NS5000」を加えることにより病院・診療所・老人介護施設の様々なニーズに対応できる体制を整えた。
「NS5000」は入浴装置本体、コントロールボックス、電動昇降式ストレッチャーで構成されている。入浴装置本体は、介護を受ける側の「プライバシー保護」と介護をする側との「ふれあい」をコンセプトにデザインし、本体側部に大型の介護窓を設け浴槽内作業空間も大きく確保し、身体洗浄などのケア作業を浴槽内で行う事を容易にした。
コントロールボックスは、本体とハンドシャワーが独立に湯温設定が可能なほか、ハンドシャワーからも消毒液の噴射が可能で浴槽内外の消毒作業も容易にした。また、リモートコントローラにより本体で出湯や湯温調節を行うことができる。
ストレッチャーは、電動昇降機構を採用し作業を楽にするほか、ロータイプ車いすの座面と同じ高さの最低高395mmを達成し、車いすからの移動を楽にした。
「NS5000」は、すでに商品化している製品と同様にシャワー式でありながら身体を素早く温められる性能を有し、より安全な介護入浴の要望に十分応える事ができるものとなっている。
そのほかの特長では、貯湯式の浴槽にお湯を入れて入浴させる場合、浴槽内に立ち込める蒸気や熱気が介護者の作業効率を下げるが、「NS5000」は密閉されたドーム内にシャワーを噴出させて入浴させる方式なので介護者に肉体的な負担をかけない。
「NS5000」のシャワーは300ミクロンという細かい粒子。霧状のシャワーは入浴者に身体的な負担をかけないだけでなく、「暖まりやすく冷えにくい」というサウナ効果をもたらす。
本体側面に大きな介護窓を設置。介護者は上半身をドームの中にスッポリ入れて、ドーム内の入浴者を洗う事ができ、「身体洗い」のたびに入浴者を外に出す必要がない。
これは入浴作業を短縮化するだけでなく、気温差による入浴者の身体的負担を軽減する。また、介護窓からハンドシャワーを入れて、細かく内部を洗浄することも可能でたいへん衛生的。
入浴者が威圧感をおぼえないような優しいフォルムのデザイン。ドーム内の配管はできるだけ目立たないようにし、内部をすっきりした。入浴の都度、新鮮なお湯を使い、使用したお湯は完全一回使い捨てで衛生的。標準価格(税別)は8,000,000円。販売計画は年間200台としている。
NS5000

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