NEC(NECソリューションズ)、NECカスタムテクニカは、上肢障害者向けパソコン操作支援ソフトウェア「オペレートナビEX」において、支援者(健常者)に頼らずに障害者自身が同ソフトウェアの操作環境を設定可能にするカスタマイズ機能や文字の入力補助機能を強化した「オペレートナビEX(Ver2.0)」を商品化し販売を開始する。
「オペレートナビ」は、上肢障害などでキーボードやマウスの使用が困難な利用者が、タッチスイッチなど利用者の障害状況に応じた入力スイッチを用いて、オンスクリーンキーボード(パソコン画面上に表示される仮想キーボード)でパソコンを操作し、インターネットやワープロなどアプリケーションの利用や文字の入力を可能とするパソコン操作支援ソフトウェア。
利用者自身が入力スイッチを使用して、50音用や英数字用、アプリケーション用などの目的に合わせたオンスクリーンキーボードを作成することが可能なカスタマイズ機能を搭載した。
さらに、作成したオンスクリーンキーボード上を移動させるカーソル(スキャン)の速度や選択される項目を読み上げる音量・速度などの操作環境をきめ細く設定し、自分に最も適した利用環境をつくり上げることが可能。
従来、利用者が使いやすい操作環境を設定するにためには、キーボードやマウスによる操作が必要で、支援者(健常者)の協力が必要だったが、同機能により、利用者自身による操作環境の設定が可能となり、支援者の負担を軽減しつつ利用者の操作性を向上した。
また、アプリケーションのコマンド(「ファイル保存」、「編集」など)を自動的に一覧表示し、それを選択することでオンスクリーンキーボードへのキー登録を可能とする機能を追加、キー登録の操作を従来に比べ簡便化した。
最初のひらがなを入力すると、その文字で始まる語句を利用頻度の高い順に自動的にオンスクリーンキーボード上にリスト表示する「語句補完入力機能」を搭載し障害者の文字入力作業を軽減。
最新OSのWindows(R)XP HomeEdition、Windows(R)XP Professionalに対応。パソコン本体はPC98-NXシリーズ、PC/AT互換機での動作を保証し、多様な利用環境に対応。
価格は59,800円で、出荷開始日は8月13日。また、既存のオペレートナビを同商品にバージョンアップすることが可能な「オペレートナビEX(Ver2.0)バージョンアップ版」9,900円を同時に販売する。
新規ユーザ向けには8月13日からNECパーソナル商品総合情報サイト「121ware.com」において、体験版ソフトウェアを無償にてダウンロード提供する。
さらに、NECでは、専用のフリーダイヤル/電子メール/FAXによるアクセシビリティ・サポート窓口を設置し登録ユーザへのサポートを強化している。
同社では、1998年12月から上肢障害者向けパソコン操作支援ソフトウェア「オペレートナビ」を発売している。これまで、オペレートナビでは、スイッチの操作方法やキースキャンの速度などの詳細な設定は、一般に支援者(健常者)に委ねられていたが、支援者の絶対数の不足、支援者自身のパソコンの知識不足という問題から、利用者に適した細かい設定をすることが難しい状況にあった。
このため、多くの利用者が、自分自身でも積極的に設定を変更し、パソコンやインターネットをさらに効果的に活用したいというニーズが高まっていた。
新商品は、このようなニーズに応え、パソコンやインターネットをより有効に活用してIT社会に積極的な参画ができることを支援するもの。
また、今回追加した機能の多くは、経済産業省の助成「高齢者・障害者等用情報通信機器等開発事業」(事務局:財団法人ニューメディア開発協会)の委託にもとづき開発したものとなっている。
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