ダイエーは、店長をはじめとする従業員による高齢者買物疑似体験研修を、全国のダイエー直営12店舗で実施する。
同社では、すべての利用者に快適に買物をしてもらうために、施設やサービスの両面から“人にやさしい店作り”に取り組んでおり、今回の研修は、その一環として実施する。
従業員が高齢者疑似体験装置を身に付けて買物を体験することで、高齢の利用者が快適に買物をしてもらうためにはどのような配慮が必要なのかを体得し、今後の売場作りやCS(カスタマーサービス)の向上に役立てていこうとするもの。
使用する高齢者疑似体験装置「うらしま太郎」は、アメリカなどの研究を参考に、日本人の体格や生活様式に合わせて長寿社会文化協会が独自に開発したもの。
耳栓、特殊眼鏡、荷重チョッキ、肘サポーター・重り、手袋、膝サポーター・重り、靴型サポーターなどで、13カ所に負荷を与える。
耳栓は高音域を聞きにくくし、特殊眼鏡は白内障による色覚の変化、ぼやけて見える状態や視野の狭さを再現する。サポーターと重りは、筋力の衰えによって生じる関節が動きにくくなる状態を再現する。
この研修は、5月に練馬店で実験した結果、従業員の意識が高まり、高齢の利用者に「何か手伝いできることはあるか」と積極的に声をかけたり、レジでの会計の際に必ず買物袋の口を開けて渡ししたり、POPの内容を簡潔にし見やすくするなどの改善が図られている。今回の12店舗の研修結果をふまえ、サービスの改善に努めるなど高齢者にやさしい店作りをさらに推進していく方針。
実施内容は、食料品売場での高齢者買物疑似体験として、疑似装置を装着してカート置き場へ移動し、カートを取り出す。高い棚、低い棚から商品を手に取りながら、価格や商品を確認する。商品を1点以上選び、指定レジで自分の財布からお金を出し精算する。包装台で商品を袋に詰める−−などを行う。研修終了後、各自感想を発表し、高齢者の買物について討議していく。
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