厚生労働省は、「2001年簡易生命表」を公表した。平均寿命の国際比較では、国により作成期間が異なるので厳密な比較は困難であるものの、同省が入手している各国・地域の最新データと比べると、女性の平均寿命84.93年は1985年から17年連続で世界一の長寿となった。
2001年簡易生命表は、2001年における死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標によって表したもの。
2001年簡易生命表によると、男性の平均寿命は78.07年、女性の平均寿命は84.93年と男性は初めて78年を超え、前年と比較して男性は0.35年、女性は0.33年上回った。各年齢の平均余命についても、前年に比べ、男性女性とも全年齢で上回った。また、男性女性の平均寿命の差は、6.86年で前年より0.02年縮小した。
平均寿命を死因別に分析すると、男性女性とも前年に引き続き悪性新生物、脳血管疾患等が寿命を延ばす方向に働いた。特に男性の悪性新生物と女性の脳血管疾患は著しい。
男性女性それぞれ10万人の出生に対して65歳の生存数は男性85,105人、女性92,808人となっている。これは65歳まで生存する人の割合が男性で85.1%、女性で92.8%であることを示している。同様に、80歳までは男性で53.5%、女性で75.3%が生存する。
また、その年に生まれた人のうちの半数が生存すると期待される年数を寿命中位数といい、2001年においては、男性が81.08年、女性が87.72年。
生命表の上で、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを計算し確率の形で表した死因別死亡確率をみると、0歳では男性女性とも悪性新生物で将来死亡する確率が最も高く、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になっている。
65歳では0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低く、他の死亡確率が高くなっている。80歳ではさらにこの傾向が強くなっている。男性女性とも0歳、65歳、80歳の各年齢で、3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の死亡確率は全体の半分を超えている。
また、前年と比較すると、男性女性ともに悪性新生物の死亡確率は高くなっているが、脳血管疾患、肺炎の死亡確率は低くなっている。
いっぽう、ある死因が克服された場合、その死因によって死亡していた者は、その死亡年齢以後に他の死因で死亡することになる。その結果死亡時期が繰り越され、余命が延びることになる。この延びは、その死因のために失われた余命としてみることができ、これによって各死因がどの程度平均余命に影響しているかを測ることができる。
2001年についてみると、0歳、65歳における延びは男性女性とも悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順となっている。いっぽう、80歳における延びは男性は悪性新生物、肺炎、心疾患、脳血管疾患の順となっており、女性は心疾患、脳血管疾患、悪性新生物、肺炎の順になっている。
3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)を除去した場合の延びは、0歳では男性8.82年、女性7.95年、65歳では男性7.12年、女性6.61年、80歳では男性4.38年、女性4.95年となっている。
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