高木仁三郎市民科学基金は、2002年の助成申請を受け付ける。助成対象となる個人・グループは、市民科学を志すものであれば、資格等の制限はない。一般の市民やNPOなどの市民グループも応募の対象となる。
同基金は、反原発運動と市民科学の実践に生涯を捧げ、2000年10月に、62歳でこの世を去った市民科学者、高木仁三郎の次世代の市民科学者を育成し支援してほしいとの遺志により設立されたもの。「市民・生活者としての視点」「科学技術への批判的検証」「市民への情報提供」「世代間倫理に基づく問題提起」を目的に運営されている。
助成内容は、「国内の個人への調査研究助成」「国内の個人への研修奨励」「国内のグループへの調査研究助成」「アジアの個人・グループへの調査研究助成」「アジアの個人への研修奨励」の5種類に分類されており、「国内の個人・グループ」とは、国内に居住し、日本語を使用する者を想定している。
また、「調査研究助成」とは、市民科学にふさわしい調査研究や、ワークショップ・シンポジウムなどの開催費、調査研究の成果発表にかかわる諸費用(旅費、資料収集費、謝金、作業委託費、会議開催費、印刷費等)を助成するもの。助成を受ける個人・グループの人件費、高額備品の購入費等は助成の対象とならない。
いっぽう、「研修奨励」とは、「市民科学者」としての専門性を高め、実践経験を積むことを目的に国外の大学等の教育機関、NGO、調査研究機関などでの研修に参加するための旅費と滞在費用等を助成するもの。
1件あたりの助成金額は200万円を限度とし、20万円・50万円・100万円・150万円・200万円からの選択となる。2002年助成総額は、内国内枠800万円、アジア枠200万円の合計1000万円。
助成の対象となる期間は、2003年4月1日から2004年3月31日で、その期間に実施される調査研究・研修が助成の対象。
助成対象にふさわしい調査研究・研修とは、人間社会および地球環境の脅威となる科学技術や、それに関わる政策に関し、その問題点やメカニズムを究明し、解明を試みるための調査研究・研修全般とする。
|