リコーは、環境NGO日本野鳥の会やんばる支部が沖縄県のやんばる地域で実施する「森林保全のための環境教育事業」に対し支援を行う。具体的には、リコーが、3年間で1,330万円を日本野鳥の会やんばる支部に寄付する。
「やんばる(山原)の森」は、沖縄島の北部の国頭村(くにがみそん)、東村(ひがしそん)、大宜味村(おおぎみそん)にまたがる標高300〜500mの連山に広がる、温暖湿潤な照葉樹の森。この森には、他では見ることのできない貴重な生物が、太古の時代から営んできた独自の生態系を維持したまま生息している。しかし、これらの生物が生息している地域は環境破壊などによって現在450平方キロメートルにまで縮小してしまっている。
日本野鳥の会やんばる支部が実施する「森林保全のための環境教育事業」は、やんばるの自然の重要性、保全のための手立てなどについて、地域住民の意識向上を図ることを目的にした教育プロジェクト。特に同地域の次代を担う子供達(小中学生が中心)を主な対象とした環境教育を行う。
リコーは、少なくなった「さまざまな生き物の生息地」を守ることを最も重要なテーマのひとつと考え、環境社会貢献を行っている。その一環として2000年に森林生態系の保全に注力した森林保全プログラムを開始。
今年4月には国際環境NGOコンサベーション・インターナショナルが西アフリカのガーナ・カクム地区で実施する「ココア・プロジェクト」支援、5月には財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団が長野県信濃町のアファンの森で実施する「森林復元プロジェクト」支援などを行った。
そしてやんばる支部が実施する「森林保全のための環境教育事業」の目的が、同社の目指す「森林生態系の保全」の主旨に合致していることから、支援を決定した。
やんばる「森林保全のための環境教育事業」では、2003年7月までに「やんばるの自然の重要性、保全のあり方」などをやさしく解説したパンフレット2000部を製作し、地元の小中学校、ガソリンスタンド、コンビニなどを通して配布する。
また、同時に、大人達を対象として「やんばる保全ワークショップ」を開催し、地元関係者と県外の専門家による意見交換を通じ、やんばるの森の将来像について共通の理解を促す。
また、やんばるの自然のありのままの姿に接し、学び、楽しむことを目的に現地を訪れる、エコツーリスト向けの簡易宿泊施設を大宜味村喜如嘉(きじょか)に整備、運営してまいる。エコツーリズムがまだ定着していないで、エコツーリストのための施設を整備し活用することは、先駆的な活動ということができる。
やんばるの森の保全といえば、これまで原生林の保全だけが強調されてきた。しかし、多くの動物たちは原生林だけでなく、やんばるの人々が日々の生活を送る里山にも生息していることから、やんばるでのエコツーリズムは豊かな自然林を体験するだけでなく、自然と共生してきた人々の知恵を学ぶ場ともなる。
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