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65歳継続雇用に向けての高齢者の働きやすい職場づくりの事例を募集

−厚生労働省と財団法人高年齢者雇用開発協会、「2003年度高年齢者雇用開発コンテスト」−

2003/04/21(Mon.)

大人の青汁
 厚生労働省と財団法人高年齢者雇用開発協会は、「2003年度高年齢者雇用開発コンテスト」として、65歳までの雇用を確保する制度の導入のための労務管理上の諸制度の見直しや高齢者のための職域開発・設備の整備を行うなど、雇用環境を高齢者にとって働きやすいものにするために企業などが創意工夫を行った改善の事例を募集する。

 募集テーマは、人事・賃金管理・労働時間管理など制度に関する改善、新しい職場での就業・新たな技能の習得などを容易にするための教育訓練など能力開発に関する改善。職場における健康管理に関する改善。作業方法・作業設備・機器・治工具類などの整備・改善。新たな職場の創設および職務内容の見直しや組織の再編、そのほか高齢者の雇用に関する改善など。

 応募資格は、原則として「企業」または「事業所」としての応募とする。賞は、最優秀賞(厚生労働大臣表彰、記念品および賞金30万円)1編、優秀賞(厚生労働大臣表彰、記念品および賞金20万円)2編、奨励賞(記念品および賞金10万円)若干編、部門別賞(記念品および賞金10万円)若干編、努力賞(記念品)若干編となっている。

 2002年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例の概要をみてみると、最優秀賞となった「土・日パート社員により高年齢者の雇用の場を創出した事例」は、株式会社加藤製作所(岐阜県・金属製品製造業・従業員数76名、55歳以上29人、うち60歳以上17人、最高年齢者71歳、土・日パート社員15名を含む)で、改善のポイントは、低コストおよび納期の短縮という得意先からのニーズに対応するため、地域高齢者の就労意欲に関する調査結果などを検討し、土、日曜および祝日に勤務する高年齢者のパート社員(月10日程度勤務)を新規に採用して、工場の稼働率をアップさせるとともに、ワークシェアリングによる地域高年齢者の雇用の場を創出している。

 また、土・日パート社員への教育と高年齢社員の有する技術・技能の伝承のため、全社の基本方針・自己啓発を行う社員全員参加の「駒場村塾」およびベテラン社員が「工匠」となって、コース別にOJTで技術指導を図る「かじや学校」を設けている。

 そのほか、高年齢者でも安全に、生産性を追求できるように、溶接ロボットを導入したほか、プレス機の騒音を抑えるための自社製防音パネルの導入や、製品をプレスする自動機の開発など、独自の職場改善を実施している。

 2編ある優秀賞のうち一つ目となった「サービス業における高齢者のための教育・研修制度を体系化した事例」は、株式会社三越パーキングサービス(東京都・駐車場管理業・従業員数163名、55歳以上154人、うち60歳以上116人、最高年齢者70歳)で、改善のポイントは、駐車場管理業において、仕事に対する責任感が強く、接客態度が良好な高年齢者を積極的に活用するために、教育・研修制度の体系化、従業員の前職や健康状態を考慮した人員配置、勤務時間などの柔軟化などを行い、未経験の高年齢者でも短期間で充分就労可能となり、定着率も向上した。

 また、教育・研修制度の内容は、新規採用者のための「受け入れ教育」として、基本動作のビデオ研修およびマンツーマンによる現場指導などを行い、「現場教育」として、警備業法の定めによる教育および交通誘導研修、さらに、上級資格受講費用を会社が負担する資格取得の奨励、各種業務マニュアルの作成、独自で作成したビデオを用いた日常の研修などを行っている。

 そのほか、改善を実施するために行った現場従業員による業務改善・提案を「業務改善提案制度」として制度化し、年1回、全社員から積極的に提案を受け付け、本社で集約し、対応策の具体化を図っている。

 二つ目の優秀賞となった、「病院におけるキメ細かなケアと高年齢者の職場環境の整備を目指した事例」は、医療法人財団暁あきる台病院(東京都・保健医療福祉関連サービス業・従業員数165名、55歳以上49人、うち60歳以上27人、最高年齢者75歳)で、改善のポイントは、肉体労働が多く、24時間体制の業務であるケアの現場を、完全週休2日制および週35時間労働制の導入により高年齢者の肉体的負担を緩和した。

 また、定年後の賃金も60歳定年到達時の賃金を維持している。このため、ケアの現場で働くものとしてのプライドを維持し、働く意欲の醸成を図っているほか、ケアワーカーの多くが中高年齢者だが、縦割りであったケア体制を見直し、グループで責任を持ってケアする体制を確立することにより、一人一人がケアワーカーとしてのプロ意識を持つようになった。

 そのほか、看護師とケアワーカーが率直に意見交換できるミーティングを毎日30分実施することにより、ケアの知識と患者へのきめ細やかな対応を身につけることができるようになった。オムツ替え作業は、若年者でも腰痛を伴う作業であったが、高さを調節できるベッドに全て入れ替え、2人体制で作業することにより、作業時間の短縮と体力的負担を軽減している。


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