ヤマハ発動機は、これまで同社グループ内に分散していた車いす事業の開発・製造・販売・サービスの各機能を集約し、その事業主体を社内カンパニーである「IMカンパニー」に全面移管した。これに伴い、同社電装関連の開発・製造子会社であるモリックより開発と製造の機能、国内販売を統括するヤマハ発動機販売より販売とサービスの機能をIMカンパニーに移管した。
移管により、これまで分散していた製造・販売・開発・サービスの機能が一体化することで、利用者の満足度をさらに向上させる自己完結型の事業を目指す。また、IMカンパニーが目指す「利用者とのジャストフィットソリューションNo.1」の方針を「人にやさしいインタラクションNo.1」として位置付けている車いす事業にも取り入れ、市場密着型の商品開発、販売、サービスを目指すほか、産業用ロボットの開発、製造で育ててきた制御技術と電動車いすでの開発技術を融合し、更なる技術開発力を向上させる。
同社は、福祉分野への貢献や高齢化社会への対応の一環として、1995年より同社独自の制御技術や駆動技術などを応用して車いす事業に取組んでいる。
現在の商品ラインナップは、手動車いすを電動化する電動ユニット「JW-1」、パワーアシストシステムを応用した電動補助ユニット「JW-2」と電動ハイブリッド介助用車いす「タウニィパス」の3種類があり、介護保険対象品および補装具認定品となっている。
販売は、国内は福祉関連の販路を通し年間約3,500台、海外はユニットのOEM供給を年間約1,200台で、事業規模は年間約10億円。
現在、車いす市場(手動・電動)は約330億円の規模だが、今後は高齢化社会の到来や福祉の質向上においてさらなる需要拡大が見込まれる。そこで同社は、この移管を機に、IMカンパニー内で車いす事業を再構築し、障害者の生活の質向上や高齢者の行動範囲拡大の一助として、障害者や高齢者の移動ニーズにあった製品開発と販売・サービスを提供していく方針。
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