ユニ・チャーム株式会社は、使用済みの成人用紙おむつをコンポスト(たい肥)化し再資源化する技術とシステムを持つ、株式会社イー・エス・アイ(ESI)と病院、介護施設向け分野の販売総代理店契約を締結した。
リサイクルシステムは、まず病院・介護施設で使用した成人用紙おむつを、有機処理装置(EG-DC300UC:日量300kgの使用済み紙オムツを処理)に投入する。この有機処理装置内に発酵菌、PH調整剤などを入れ、さらに装置内部の回転刃が使用済みの紙オムツを破砕。装置内の温度を制御し、発酵菌が活動し発酵処理される。
分解できないプラスティック等とともに生成された一次たい肥を装置より取り出し、リサイクルセンターへ運搬。リサイクルセンターに運ばれた一次たい肥は、分離して熟成させ、1つは2次たい肥(園芸用に利用できる堆肥)に、もう1つは分解できないプラスティックなどから、RDF(RefuseDerivedFuel=廃棄物固形化燃料)になる。
2次たい肥は花卉栽培用にマテリアルリサイクル(製品の原材料として再生利用)され、RDFは発電所などのエネルギーとしてサーマルリサイクル(熱源として再生利用)されることにより、環境に対して負荷の低い「全量リサイクルシステム」を実現することが可能になった。
同社では、この有機処理装置(EG-DC300UC)を、病院・介護施設に対して2003年8月より、関東地区(エリア限定)から営業活動を開始する。
高齢化社会の到来とともに病院・介護施設で廃棄する使用済み紙おむつは年々増加し、その処理コストの経営への負担増加が顕在化してきた。ユニ・チャームは、1987年に、介護用品市場に成人用紙おむつライフリーで参入して以来、環境負荷低減に努力し、紙オムツ使用量を削減できる日本初の尿取りパッドを導入。介護ケアの提案とともに「ゴミの減量化」に努力を重ね、根本的な改善を実施してきた。
今回提案する「全量リサイクルシステム」は、ライフリーが「ケアシステム・イノベーター(排泄介護の革新者)」として介護におけるトータルケアを従来にない方法で提供することにより、更なる介護品質向上を実現していくもの。
|