富士通株式会社は、ホームページが視覚障害者の人にとって読みやすいかどうかを診断するソフトウェア「Web
Inspector(ウェブインスペクタ)2.0」を開発、ホームページ上にて公開し、無償ダウンロードで提供する。
ITの普及により「いつでも、どこでも」情報をやりとりできる環境が整いつつあり、「だれでも」がこの環境を容易に利用できるよう、製品やサービスについてのアクセシビリティ(障害者、高齢者等、様々な人々に利用しやすくしていく考え方、および利用しやすさの度合い)が求められている。本年7月2日に公表された政府の「e-Japan重点計画-2003(案)」においても、行政情報提供サービスにおけるアクセシビリティの確保が課題に挙げられ、企業にもユニバーサルデザインへの取組みが求められている。
同社は、「みんなが、IT社会に参加できること」を目標に、従来よりユニバーサルデザインへの取組みを実践し、アクセシビリティの高い製品を開発、提供を行ってきた。インターネットについては、2002年6月に「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」を策定。同指針は、ホームページ上の情報を、身体に障害のある人や高齢者の人にとってもアクセシビリティの高いものとするために必要な項目を集めたもので、富士通グループのホームページに適用するとともに、多くの企業や団体に参照されている。今回、同指針に従ってホームページを効率的に作成できるよう、ホームページのアクセシビリティを診断するソフトウェア「Web
Inspector2.0」を開発した。
同ソフトウェアは、同指針が示す49のチェック項目のうち、特に効果が高い19項目を、簡単な操作により診断し、具体的な修正内容とその箇所を表示する。診断項目の中でも、文字色と背景色の組み合わせが、白内障者や色弱者の人にとっても読みやすいか否かを診断する機能は、ウェブ・アクセシビリティ診断ソフトとしては業界で初めてのもの。また、現状の音声ブラウザへの対応なども効率良く診断する。
同社は、同ソフトウェアをできるだけ多くの人に利用してもらい、ホームページのアクセシビリティ向上に役立つよう、同社の公開ホームページより無償ダウンロードにて提供する。
製品では、白内障者や色弱者の視点から、文字色の読みやすさを診断。国内に白内障者は900万人、色弱者は300万人と推測されており、インターネットからの情報収集には文字の認識のしやすさが欠かせない。
また、ColorSelector機能では、カラーパレットで指定した背景色と文字色が、アクセシブルな色の組合せであるかを診断する。ウェブデザイナーが、色を選択する際に有効な機能。
診断を行う際には、千ページを超えるような大量のHTMLファイルで構成されているサイトも少なくないが、同ソフトウェアは、大量のHTMLファイルも一気に診断することができる。
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