キヤノンは、国内向けウェブサイト(canon.jp)に、インターネット閲覧支援ソフトウェア「らくらくウェブ散策」を、国内の民間企業としては初めて導入した。
「らくらくウェブ散策」は、日本アイ・ビー・エム株式会社が開発したインターネット閲覧支援ソフトウェアで、パソコン操作に不慣れな初心者や、視力に障害のある人にもウェブサイトを快適に閲覧できるよう、サイト上の読みたいところにマウスを動かすだけで文字が拡大表示されたり、合成音声で読み上げてくれるなどの機能を提供するもの。
インターネットの普及に伴い、企業などが発する各種情報をウェブサイトから入手できる環境が整い、企業側から発信する情報量も飛躍的に増大している。しかしながらそのいっぽうで、色弱や白内障などの病気あるいは高齢により、既存のウェブサイトの閲覧に不自由を感じている閲覧者が増えている。こうした流れを汲み、日本をはじめ各国の政府主導により、ウェブサイト閲覧におけるバリアフリー化が急がれていた。また、米国リハビリテーション法第508条が施行されるなど、ウェブサイトをはじめとする製品やサービスのアクセシビリティ向上は社会的要請でもあった。
このような現状を踏まえ、キヤノンでは情報開示の観点からウェブサイトを通して、利用者、投資家の人々をはじめ、キヤノンの情報を必要とするあらゆる人々に対して、十分な情報をタイムリーに提供する取り組みを続けるいっぽう、それらの情報を少しでも多くの人が、快適に閲覧できる環境を整えるべく、ウェブサイトのデザインを最適化するなど、努力を続けてきた。
「らくらくウェブ散策」を使用したキヤノンのウェブサイトでは、画面上に表示されたボタンをワンクリックするだけでソフトウェアを短時間で手軽にダウンロードできる。ひとたびソフトウェアをダウンロードすれば、それ以降は閲覧者が見たいポイントにマウスのポインタを合わせるだけで、文字が拡大される上に、音声で読み上げられ、さらに色弱や白内障などの閲覧者に見やすいよう、文字や背景の色も簡単に変えることができる。ソフトウェアのダウンロードは初回使用時のみ必要で、それ以降の使用時にはダウンロードすることなく起動する。また、このソフトウェアの使用にあたりユーザー側の費用負担は全くない。
同社は企業理念に「共生」を掲げ、これを阻むさまざまなインバランスの解消に積極的に取り組んできた。今回の「らくらくウェブ散策」の導入は、「共生」を実践する取り組みの一環として、より多くの人々に同社情報を閲覧する方法を提供するもの。今後も製品やサービスなど、あらゆる分野でのアクセシビリティ向上に努めて行く。
「らくらくウェブ散策」起動時のキヤノンウェブサイト画面

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