富士通株式会社は、経済産業省の支援の下、知的障害や肢体不自由障害のアクセシビリティに配慮したWebブラウザ「らくらくブラウザ」を開発し、10月中旬から提供を開始する。通常のWebブラウザの使用が難しい障害児、障害者、児童などのインターネット利用を可能にし、ネットワーク社会への参加を容易にするもの。
近年、インターネットの普及にともない、ネットワークを活用したさまざまなサービスが提供されるようになっているいっぽう、障害者にとっては、インターネットを利用することにより、地理的、身体的な制約を受けることなく、ネットワーク社会への主体的な参加が可能になり、その容易な活用が課題となっている。
同社では、その解決の一環として、Webページにアクセスするためのブラウザの対応が必要と考え、今般、経済産業省の支援の下、知的障害や肢体不自由障害へのアクセシビリティに配慮した「らくらくブラウザ」を開発した。
これまで、知的障害者や肢体不自由者がWebページにアクセスする場合、漢字の読みやキーボード・マウスの操作が困難なケースがあった。新製品は、Webページの漢字をひらがなに自動変換して表示する機能、Webページを音声で読み上げる機能、ソフトウェアキーボード・外部入力スイッチによる入力支援機能などを組み込むことで、こうした困難をクリアし、インターネットの利用を可能にした。
ひらがな変換機能では、漢字の読みが困難な人のために、Webページの漢字をひらがなに自動的に変換して表示する。表示形式は「ひらがなのみ」「分かち書き」「直後の括弧」「るび」「ツールチップ」から選ぶことができる。
音声読み上げ機能では、Webページを音声合成で読み上げる。読み上げによる支援で、知的障害の人も容易に内容を把握することができる。本文とリンク部を男性音、女性音で区別して読み上げる。
入力支援機能では、通常のキーボード操作が困難な人のために、ソフトウェアキーボードを利用して文字、URLの入力ができる。キーボードやマウスだけでなく、1〜2個の外部入力スイッチを利用して操作することができるほか、マウスクリックの操作が困難な人のために、マウスが一定時間停止した場合、自動的にクリックする。価格は9,500円。
同社は、これまでユニバーサルデザインへの取組みを実践し、アクセシビリティの高い製品を開発、提供してきた。今後も「みんなが、IT社会に参加できること」を目標に、デジタル・ディバイドの解消に向け、アクセシビリティの高い製品の開発を推進していく方針。
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