岩谷産業株式会社、産業技術総合研究所、株式会社コモテック、および三菱ふそうトラック・バス株式会社は、燃料にDME(ジメチルエーテル)を用いた福祉マイクロバスを共同開発し、乗合自動車としては初めて、国土交通省大臣認定によるナンバープレートを取得、これにより公道での走行が可能となった。
DMEディーゼル自動車は、既存ディーゼル車の燃料供給系の改造および、DMEに添加剤を加えてディーゼル車の燃料として利用できるようにしたもので、熱効率が高く、軽油ディーゼル車と同様の動力特性を維持しながら、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害排出ガスを大幅に低減し地球環境改善に貢献するもの。
DME(ジメチルエーテル)とは、天然ガス、石炭ガス化ガス、バイオマスなどを原料として製造することができ、硫黄を含まず、セタン価が高くPM(粒子状物質)を全く排出しない点で優れたディーゼルエンジン燃料と言われ、自動車用、分散発電用、また燃料電池用など様々な用途開発が進められている次世代のクリーン燃料。
今回のDMEマイクロバスの特徴は「1998年規制の市販の三菱ローザ(23人乗り)のディーゼルエンジンをベースとし、燃料系を改造」「黒煙の排出がほぼゼロのため、アイドリング中でも車輌後部から車いすの昇降が容易」「光化学スモッグの原因となる窒素酸化物を半減」「PM(粒子状物質)の排出は新長期規制以下」「CO2の削減に貢献」の5ヶ所。
なお、このDMEマイクロバスは、2001・2002年度石油公団提案公募事業「レトロフィット対応DMEディーゼル自動車の早期実用化研究開発」プロジェクトで開発された。DMEディーゼル車は既存の軽油ディーゼル車の改造(レトロフィット)で対応できるため、開発にかかわる時間・費用が軽減でき、そのクリーン性とともに普及への期待が高まっている。今後は、同プロジェクトですでにナンバーを取得済のDME小型トラック(国内2例目)を含めた2台を用い、茨城県つくば市内を中心に総合的な公道走行試験研究を行っていく予定。
DMEマイクロバス(前部)

DMEマイクロバス(後部)

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