キステム株式会社は、色のバリアフリーを実現して色覚障害者を支援するソフト「なにいろ」を、立命館大学との共同研究によって開発。クリエータ版、個人版、携帯電話版の3バージョンを用意した。シリーズは全て特許出願中。
色覚障害がある場合、「充電中/充電完了を示す発光ダイオードのオレンジ色と緑色との区別がつかない」「赤黒2色刷りの印刷物の赤文字と黒文字の区別がつかない」等の不便が生じる。視認しにくい色の範囲には個人差があり、日本人男性の20人に1人が色覚障害を持つと言われている。
今年度中にもウェブ・アクセシビリティがJIS(日本工業規格)化されることから、特に自治体や大企業などの公共性の高いウェブサイトの制作において、色覚バリアフリーを含むユニバーサルデザインへの需要が高まっている。
「なにいろ・クリエータ版」は、パソコンの画面が色覚障害者にどのように見えているかをシミュレートし、視認しにくい箇所を検出し通知する。デザイン制作者は、色覚障害者が実際にどのように見えているかを疑似体験しながら制作物をチェックし、色覚バリアフリーなウェブサイトや印刷物を制作することができる。
シミュレーション操作は簡単で、任意のアプリケーションの画面と「なにいろ」画面を左右に並列表示すると、使用しているアプリケーションの画面をまるごと「なにいろ」画面がリアルタイムでコピー表示し、シミュレーションしたいとところで「なにいろ」画面をワンクリックするだけでシミュレーションが実行される。シミュレーション機能の精度の高さは、共同研究パートナーである立命館大学の実験報告によって裏付けられている。
「なにいろ・個人版」は、パソコン画面上で、情報を見落とす恐れのある箇所を自動的に検出して警告を出し、情報確認ツールによって見やすい画面に変換する。ユーザ・カスタマイズ機能付きなので、個々の色覚特性に合わせた設定でソフトを使用できる。
「なにいろ・携帯電話版」は、ユーザがカメラ付き携帯電話で撮った画像を、メールで「なにいろ」サーバーに送信すると判定結果がメールで返信される。メールの判定結果には色の名前(例えば「うすい灰色」等)と、RGB数値情報等が表示されている。またユーザは、メールに記入されているURLにアクセスすることで、詳しい色情報の判定結果を確認することができる。
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