日立公共システムエンジニアリング株式会社は、官公庁・自治体などの公共機関向けに、高齢者などへのアクセシビリティを確保したホームページの実現を支援するWebサーバ用アクセシビリティサポートソフトウェア「ZoomSight(ズームサイト)」を発売した。
製品は、高齢者をはじめ視力の弱い人や色の識別の苦手な人がホームページをより利用しやすくするためのアシスタントツール。
具体的には製品をホームページ提供者側のWebサーバにインストールするだけで、利用者はページデザインを崩すことなく必要に応じて文字や画像なども含めたホームページ全体の拡大表示(ズームアップ)や、色調変更が「ZoomSight」のコントロールパネル上から手軽に行うことが可能となる。
従来、ホームページの文字サイズを変更するには、Webブラウザの機能を利用したり、利用者側のパソコンにソフトウェアをインストールする必要があったが、同ソフトウェアにより利用者側の負荷が軽減されるとともに、アクセスしやすい環境を提供することが可能となる。
近年、官公庁・自治体などの公共機関では電子政府や電子自治体の進展に伴い、ホームページでの情報発信が必要不可欠となっている。2000年5月には総務省(旧郵政省)が「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作成方法に関する指針」を発表し、各公共機関はアクセシビリティへの取り組みを始めている。しかし、現在流通している同種のソフトウェアでは文字や画像情報のみといった部分的な拡大・縮小等を行うことはできるが、ページデザインが崩れ元々の情報を正確に伝えることができなかったり、弱視など視覚障害者に配慮した色調の変更を行うことはできず充分な状況ではなかった。
「ZoomSight」は、「官公庁・自治体などの公共機関がアクセシビリティに配慮したホームページ実現の支援」をコンセプトとし、利用者がページのデザインを崩すことなく、表示の大きさや色調を変更することにより、高齢者や視覚障害の人にもホームページをより閲覧しやすくすることが可能となるソフトウェアとして開発したもの。
「表示サイズ変更機能」では、閲覧しているホームページに対して、利用者の見やすい大きさに表示を変更することができる。同種の拡大ツールとは異なり、画像も含めてスムーズな拡大・縮小ができるため、ページのデザインを崩さない。そのため利用者は拡大(ズームアップ)・縮小中でも通常のホームページを見ているのとほぼ同様に情報の取得が可能。表示サイズ変更スライドバーの他に、ボタンも配置し、ツール自体の使い勝手も考慮している。
「画面カラー変更機能」では、「白黒表示」「白黒反転」「色調反転」から任意の色調を選択可能であることから、背景が明るいと文章が読みにくい人などにもホームページをより閲覧しやすくすることが可能となる。また同一ドメイン内では画面カラー変更、表示サイズ変更ともに設定内容を保持し、次階層以降にも適用される。このためページが変わるたびに設定し直す必要は全くない。
製品はホームページ提供者側のWebサーバにインストールするだけで良く、利用者のパソコンに新たなソフトウェアのダウンロードやインストールを行う必要はない。ブラウザ上から「ZoomSight」のコントロールパネルを起動し手軽に利用できる。
WEBサーバのサポートOSに特に制限はない。利用者側のサポートOSはWindows98以上で、前提ソフトウェアとして、InternetExplorer5.5SP2以上でJavaScriptの設定を有効にする必要がある。価格は70万円、販売目標は2004年度末までに300システムとしている。
「通常表示」

「拡大率190%表示」

「モノクロ表示」配色された全ての色を白と黒で表示

「モノクロ反転表示」白と黒で表示された色を反転して表示

「色調反転表示」通常の色を反転して表示

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