旭化成ライフ&リビング株式会社は「サランラップ」に“ユニバーサルデザイン“の視点を採用し、全ての生活者に対して使いやすさを追求することを目指し、新規開発をしたフィルム巻き戻り防止機構をはじめ、6つの工夫を施した「サランラップ」を発売する。食品保存用ラップフィルムは、生活必需品として日常使用されており、いろいろな人に利用されている製品であることから開発に取り組んだ。
食品保存用ラップフィルムを選択する際の重要な要因の1つにフィルムの密着性の良さがある。しかし、使用途中にラップフィルムが巻き戻ってしまうと、この密着性ゆえに、フィルムの切り端がロールにくっついてしまい、引き出しにくくなるというラップフィルム共通の悩みがある。この巻き戻りの原因の多くは刃のついたフタを半開きのままでフィルムをカットすることにあるが、一連の家事作業の中で使用される商品であるため、フタを十分閉じないままカットしてしまい、引き出しにくくなるという現象が起こる。そこで、だれもが無理なく一連の自然な動作の中で、フタをしっかり閉じて切ることができる新設計をユニバーサルデザインの柱として開発した。
新設計では、フタを閉じることで箱の両サイドのフラップをフタの裏側に引っかけ、軽いロック状態にさせ、フタをしっかり閉じさせる仕組み。フタがロックされると“カチッ“という音と感触とでフタが閉じたことを、だれもが無理なく一連の自然な動作の中で確認することができる。フタをしっかり閉じてフィルムを切ることで、切りやすく巻き戻らない使いやすさを実現。
また、小さな手でも握りやすいサイズにパッケージを奥45×高44mmにスリム化(20m銘柄のみ)。ラップフィルムを引き出す際に中身の飛び出しを防ぐストッパーを利用者が自分でセットする方式から製造時にあらかじめセットする方式に変更し、セットの手間を省き、セット忘れも防止する。
そのほか、スムーズに気持ちよくカットできる親指の押さえ位置を生理学的実験により設定して表示。引き出し時にラップフィルムをつまみやすくするため、パッケージ前面の中央部分を凹面に加工し、パッケージ前面はラップフィルムの端が巻き戻らず、貼りつくようにコーティング加工が施されている。中央部の凹面加工によりラップフィルムとパッケージの間に指を入れるすき間をつくり、つまみやすさにも配慮した。さらに、使用方法や注意書き表示に読みやすい文字サイズ、分かりやすいイラストを採用した。
同社は、「サランラップ」「ジップロック」など家庭用品の有力なブランドを持ち、食品保存・鮮度保持用品分野では国内トップの地位を占めている。これまでも「サランラップ」は、密着性や丈夫さを中心にフィルムの品質においては人々から高い評価を得ているが、今回の6つの“工夫“は、このフィルムの品質を維持しながら、あらゆる人が使いやすい“ユニバーサルデザイン“のパッケージを開発し、フィルムとあわせて総合的に使い勝手の良い「サランラップ」を目指したもの。
家庭用食品保存ラップの市場規模は約400億円(同社推定)で、購入世帯率も90%を超える生活必需品ともいえる。いっぽう、市場規模は横ばいが続いている上、ラップ使用未経験者が少ない飽和・成熟市場といえる。同社では、この成熟市場において、No.1ブランドとして人々からより一層の支持をもらい、確実に同社製品を選択してもらうために、使いやすさ、品質の良さが実感でき、かつ、他社との差別性がある商品作りを継続させ、「サランラップ」を進化させていくことを目指して今回この“ユニバーサルデザイン“を導入した「サランラップ」を発売する。販売目標は対前年比販売量103%と設定した。


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