ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」は、ユーザーの使い勝手や介助者の負担軽減を考慮した16インチホイールの軽量型電動車いす「タウニィジョイ」(補装具認定品・介護保険対象品)を発売した。
今回発売の「タウニィジョイ」は、16インチの軽量コンパクトな電動車いすで、走行性能面では、2万人超に愛用されている「JW-I」の駆動部を熟成して搭載。車体に関しては、オリジナル設計で好評を博した「タウニィパス」の構造をさらに進化させて採用している。
開発にあたっては、車いすユーザーの自立とあわせて、介助者の負担軽減を求める市場の声を反映し、介助する側・される側、両者の快適性・利便性を追求。特に介護保険制度を利用して「福祉用具の貸与」サービスを受ける人の増加を視野に入れ、日常的な機能性の向上を図った。
新製品は、産業用ロボットや電動ハイブリッド自転車などで培った高度な制御技術を応用し、歩行障害者や高齢者でも安心、快適、簡単な操作でなめらかな走行を可能にする優れた操作性を実現。総重量22kg(バッテリー除く)と軽量化を達成しながらも、業界最高水準の強度、屋外や段差での使用にも安心な剛性、安全性を追求したうえで、車体は横幅55cmとし、室内など狭い場所での移動も行いやすいコンパクト設計とした。
駆動部分を取り外すことなく簡単に折りたたみができるため、収納性を向上。持ち運びや自動車などへの積載を容易にしたことにより、車いす利用者の行動範囲拡大に貢献する。
操作性に優れたジョイスティックレバーや7インチスーパーキャスター(前輪)の採用、重量バランスの最適化とあわせ、様々な場面での快適な乗り心地を実現。また、脱着式アームレスト・フットレスト、16インチの小径ホイールの採用により、乗り降り、車いすからベッドなどへの横スライドによる移乗性を向上した。汚れても取り外して丸洗いできる抗菌シートは3Dネット構造を採用し、ムレを防ぎ長時間座った時の不快感を軽減している。
ヤマハ独自の介助用操作部(オプション)の他、介助走行時の段差乗り越えがラクに行える転倒防止バー(ワンタッチ収納タイプ)など、車いすユーザーのみならず、介助者の負担を軽減する使いやすさも追求した。価格は365,000円。介助用操作部付は415,000円。販売計画はシリーズ年間・国内で600台としている。
今回、軽量型電動車いす「タウニィジョイ」の駆動部分だけをユニット化したヤマハ車いす用電動ユニット「ジョイユニット」も同時に発売。従来の「JW-I」(20、22、24インチに対応)では困難であったリクライニングタイプやチルトタイプなど、16インチ駆動輪が主流のカスタムメイド車いすへの取り付けが可能となり、駆動部分を取り替えるだけで、手持ちの手動車いすを電動化できる。
同社では、福祉分野への貢献や高齢化社会対応への一環として、1995年より同社独自の制御技術や駆動技術などを応用し、車いす事業に取り組んできた。中でも手動車いす用電動化ユニット「JW-I」、車いすにJW-Iをセットした軽量型電動車いす「JW-IB」(完成車)、電動ハイブリッド自転車ヤマハPASに使用しているパワー・アシスト・システムを応用した電動補助ユニット「JW-II」、従来の車いすのイメージを一新したスタイリングの電動ハイブリッド介助用車いす「タウニィパス」の4種類は根強い人気がある。
なお、「タウニィジョイ」は4月22日〜24日にインテックス大阪(大阪市住之江区南港北1丁目5番102号)で開催される「バリアフリー2004」(主催:社会福祉法人大阪府社会福祉協議会・テレビ大阪)に出展する予定。
タウニィジョイ

ジョイユニット

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